脳内にアントワネットおる

「金メッキの器具がないなら金箔を貼ればいいじゃない」とマリー・アントワネット風に心の叫びを言語化してみる。つっても素人なもんでようということで、貼り方を説明した本を探したけれど見つからず。国会図書館のデジタルコレクションに「家庭応用金箔手芸法」というのがありましたが、古すぎてどうも。むしろこちらのサイトの方が参考になるかも。陶器や磁器なら金液一択なんですけど、あれ、焼成の時ものすごい臭いんですよ。載金の本はありましたが、あれはあれでよほど器用な人でないと出来ないでしょうから、私には無理。

 なんちゃって一関張に金箔を貼ってから錦を合わせたら面白そう。竹ピンセットは持っているので、後は接着剤とコート剤か。

籠は後回し

 結束バンドを買い足して、無事経芯問題は解決。ただ、どのみち平織りの布が足りず、メッシュワーク等は春の作品展には間に合わないので、先にマクラメを使った包みボタンのアクセに取り掛かります。フレーム結び自体は入会後二年目の文化祭で挑戦済ですが、完全に忘れているので再度復習。まず手元にある古い銀糸で試し結び。

 写真は結束バンドと一緒にSeriaで調達したチャーム。包みボタンの下にくるように、フレーム結びした部分に丸カンを通してつなぎます。脇役なのであえて安物。目立たせたいのは錦なのです。

 デコパージュ&錦鶴も、もうちょっと暖かくなってから。離れのキッチンには冷暖房がないので、今やるのは苦行でしかない。

カリンバが届いた

 そうして幻滅――ってほどはないにしても、なんでしょう、イヤワタシガモトメテイタノハコレジャナイ感にさいなまれております。音も見た目も綺麗は綺麗なんですよ。ただ、アクリルのソリッドタイプ――板状――だからか、予想していたよりかなり重い。それと、低音部は問題ないのに、高音部が全然響きません。ヘアピン音しかしない。

 チューニングは最初から割と正確で、私のような素人が遊び弾きするには充分でしたが、キーの間隔が微妙に違うのには驚きました。広いところと狭いところがある。それと、配送時の衝撃か、一部斜めになっていました。

 一番の難点は、キーが硬い。爪がそのままもっていかれそう。前に買ったカリンバ二台は、キーが柔らかくて、指の腹で軽くはじくだけで豊かな音がしたのですけど、ステンレスキーがこんなに硬いとは思わなかった。爪ではじいてようよう音がしっかり出ます。とにかく弾き心地がよろしくない。

 まあ、クーポンを使って1,300円程度という値段から考えれば及第点を上げないといけないのかもしれませんが、ひとしきり試した後は、食指が動かず。指紋をふき取り、飾って楽しむだけにしておきます。これならキーリンバの方がいい。

※以前購入したものはペンタトニックだったり、キーの配列が独特で間隔が広く、和音を指一本で処理できなかったり。カリンバの演奏を聴くのは好きなんですけどね。

※吹かずに鳴らせる電子デュエットオカリナが私の理想の楽器かも。いつか誰かが作ってくれると信じて生きていきます。なんでウインドシンセ系の楽器って、電子楽器のくせに息を吹き込ませようとするんだか。

※「もっとまじめに織りなさい」と先生からたしなめられたような気がした。

記念写真のスキャン

 2018年9月6日、佐賀県の山口知事が樋口先生を表敬訪問されました。敬老の日を前に、県内各地の高齢者のところを回られるそうで、昨年は太良町にもお見えになっていましたね。当時私は基礎織の後の一枚目をようよう織り終えたばかり。基礎織卒業祝いの新紛金ではなく、オークションで調達した昭和の経紙を、本金・黒金砂子・銀と並べて貼って織ったのですけど、なんせ一枚目なもので、経紙の上下を間違えたうえ、両脇はでろんでろん、幅は縮みまくりという、とうてい他人様にはお見せ出来ないレベルの代物とあいなりました。「織り終えました」と見せた後、即使える部分だけ切り刻んで整理しようともくろんでいたのに、大先生から「あんたこれせっかく織ったけん県知事さんに見せなさい」と言われ、無理やり研究科の皆さんの実目麗しい作品の隣に並べ置かれる羽目になってヒィィィィィィィィ(´;ω;`)イイィィィィィィィィィとなったことを覚えています。とんだ羞恥プレイ。辛かった。あの時は心底辛かった。

 あの日は確か 天敵 いつもお世話になっている長寿社会課の方も見えたのかな。山口知事も ぞんざい フレンドリーな方でした。実はその時にK川さんのデジカメをお借りして皆で記念写真を撮影しまして、私も後日印刷したものをいただきました。鹿島錦保存会では記念撮影なるものはほとんどしないせいで、今となっては激レアな一枚。大先生と県知事を中心に、当時の在籍会員の内、参加の都合がついた人達が写っています。一人「絶対写りたくない」と前の人の陰に隠れて心霊写真風になっているのもご愛敬。印刷されたものを見た直後は「え、何。これ、霊?」と教室がざわついていましたが、当人以外では唯一事情をわきまえていた私が経緯を説明して、一件落着と相成りました。ちなみにお隠れ様は先日再入会されましたよ( *´艸`) 

2018/9/6撮影

 この写真の中、すでに退会された方が四人。遠方に行かれた方が一人。いずれも鹿島錦を始めなければ深くかかわることもなかったであろう方たちばかり。人生というスパンで考えればわずかな期間になるのかもしれませんが、知遇を得られたことを心よりありがたく存じております。

 手帳にいつもはさめている関係で、いつボロボロになってもおかしくないので、今回改めてスキャンしました。私が入会したのが2017年の10月26日なので、あと少しでようよう一年といった頃ですね。

※私の中でだけ「山口県知事ひょっとこ説」が燃え盛っております。

レシピも整理

 レシピ本の整理中。ほとんどが購入した電子書籍やスキャンしたPDFファイルなので、整理と言ってもPC内だけで終わり、物理的な片づけには一切つながらない点が何ともあれとはいえ、まあ、整理しないよりはいいかと。

 つい最近まで「両親を看取ったらすぐ他界してもいいかな」などと考えていましたけど、今はとにかく意地でも長生きして鹿島錦を極めたい、出来るだけたくさん織りたい――とどのつまり大先生との約束を果たしたいと考えるようになりました。そういう運びで、レシピ本を

・時間の節約になるもの……鍋一つでできる、炊飯器でできる、オーブンで焼くだけ等
・長期保存がきくもの……冷凍保存、乾物、常備菜等
・体にいい物……甘酒レシピ等

 の三種類に分けて、それぞれ一冊から二冊厳選して、お気に入りのページだけ別途保存するのが目標。いずれはそれぞれ材料別にフォルダ分けしたい。多分誰かを自宅に招待して手間暇かけた御馳走を振舞うことなど生涯ないでしょうから、とにかく手軽なものだけに限定します。

 世の中には市販のルーを毛嫌いし、「カレーはスパイスから作れ!!」なんて激怒するモラハラ男がいるそうですけど、そんなこと言う人間は車に乗る時にはガソリンを使わず石油から掘らなければだめ。めんつゆを使った料理は手抜き説もひどいですよね。曰く、昔の人はそんなものを使わずにきちんと出汁を取った云々。室町時代にもしめんつゆが存在していたら、こぞってそっちを使ってるわい。

 時短料理は神。

つまみ細工の動画を以下略

 メッシュワークや折り紙、裏地以外の平織り活用法を模索しています。実は鹿島錦でつまみ細工が作れるのかなあと以前から考えを巡らせたりしていたのですが、白漆や白金砂子なら表裏の差異がそうないので、いけそうじゃないですか? ただ、鹿島錦は曲げて重ねるとどうしても固くなるため、大きめサイズにカットしないと作りづらいかもしれない。

 素材と手法という点では相性が悪いのは確実なので、何か対策があればと思いつつ。大きく作って「いえこれ大輪です」と言い張るしかないかな。そういえば昔陶芸紙でつまみ細工風のオブジェを作ったりしていました。あれも今考えたら無理筋だったなあと反省。

 木目込みのまりの飾りとして、白漆の平織りでこれを作って添えれば映えそう。

 さて、3月末から始まる春の作品展の出品作ですが

・文化祭に出したコンパクト×3
・文化祭に出したペンダントヘッド×3
・文化祭に出したカード入れ×1

 に加えて、新しく作る帯留めと木目込み二つ(干支ウサギ&シロクマ)、マクラメと包みボタンのペンダント、それからペンスタンドにする予定。帯留めとペンスタンドには平織りの蝶をあしらいます。他に何か作れそうなものがないか、図書館でお手軽そうな手芸本を八冊予約。

※バッグを作るだけなら、アミアミファインネットを使った方が早いような気もしてきた。ファインネットとエコクラフトの組み合わせがこんな感じ。でもお手軽すぎて作る楽しみは半減しそう。大きなものも出来るから、織り台入れにはよさそうですよね。

着物ってもっと自由でいいんじゃない?

 正装・礼装は別として、普段着としての着物の話。だって普段着ですよ。七面倒くさいことは言いっこなし。そもそも伝統的な佐賀錦でも鹿島錦でもないフュージョン系謎織物を「佐賀錦」「鹿島錦」として平然と販売したり紹介したりしているんだから、着物業者も着物研究家も、もっと考え方を柔軟にしてもよさそうなもん。

 こういうアレンジいいですよね。動画主は着物デザイナーとのこと。鹿島錦の帯留めに合わせてガラスビーズとマクラメでラリエットを結んで帯締め代わりにするということも、あるいは可能かもしれない。帯留め器具にこだわらず、クリップタイプの器具で作れば、使い勝手もよくなりそう。

 実は私が持っている着物、一着はシックな妙齢女性向けの生地なんですよ。無理をいってメンズ用に仕立ててもらいましたけど。ほぼ単色で、ごくわずかに柄(雪の結晶)が入っているのですが、北九州で開催されたとあるイベントで着たら「上品でいいねー」と褒められました。よきかな。ちなみに着物初心者過ぎて、着方からして間違っていましたよ(・ω・)ノ しかも角帯はワンタッチ式。ネット上の着物警察からは怒られること請け合いですが、すべて過去の話。こまけぇこたぁいいんだよ。

 そういえば、昨年JR九州ウォーキングで鹿島を歩いた時、着物姿で参加された男性をお見掛けしまた。いかにも歩きづらそうな感じでしたが、その精神は嫌いじゃない。でも歩きやすいようにスニーカーに合わせてもええんやで。

雪゛

 ネイティブジャパニーズのくせに漢字に濁点をつけたくなるくらいには雪。天気はよさそうなので、昼休みにSeriaまで不足分の結束バンドを買い足しに行こうかと考えていましたが、車に積もった雪を見て即却下。出勤するだけでも大変だったのに、買い物に行こうなんて。

 却下。

※寒くなってくると、地味に編みためてきたピケ編ニットたちが活躍してくれます。一昨年の特産品まつりに間に合わせるために必死で編んだスヌードも、夜の犬の散歩や今日のように格別に寒い日には重宝します。家で着るひざ丈まであるロングセーターが欲しいところ。

結束バンドが足りない

 犬の散歩の後、食事を済ませてから、籠編みの準備。加工済みの編物バッグ用底板に結束バンドを通し経芯にし、横をクラフトテープで編んで、さらに和紙を張りながら補強して一関張風に仕上げて、貼れるようならとどめとばかりに鹿島錦を貼る予定なのですが

①結束バンドの数が足りない(今回買ったSeriaの30cmは20本入り。ダイソーは確か30本)
②底板のサイズが微妙すぎて、完成してもマグボトルすら入らない。スリムボトルなら……あるいは。

という状況に、心の底から恐怖のズンドコ。でもなんとなく綺麗に仕上がりそう。五本足りないせいで先に進めないのが口惜しい。ララベルのところのSeriaに在庫が二袋しかなかったんですよ。

 底板に関しては、いずれは織り台入れも作りたいため、好きな形に加工できるものを買いました。問題は結束バンド。長くなればなるほど単価が跳ね上がる模様。そこまで強度は要らないので、出来るだけ安い物を探します。

私の方がやばい

 部長の無事を――なんて書きながら、「いつもは夜に行くけれど、今日は早めに散歩しよう」と、先ほど身支度を整えて出かけたはずの私の方が(多分)やばかった。死ぬかと思った。比喩ではなくて。指先をカットした手袋では対応できませんね、あの寒さは。

 最初は冷たいだけだったのに、やがて痛みに変化し、最後にはまだ指ある? と訝しむ具合には感覚を失いました。北の方の地域や山間部では、この寒さもおそらく日常なのでしょう。大変だ。せめて今日くらいは手袋二枚重ねで出かけるべきでした。

 それにしても犬ってなんであんなに寒さに強いの? 積もった雪もものともせずにわしゃわしゃ元気に進むのを見て、飼い主ながらドン引きした次第。あとあんたら綱を強くひきすぎ。ローラースケートを履いて犬ぞりごっことか出来そう。

※今夜は紅茶を飲もう。

※今日、退会された方の織られた錦の写真を拝見して感じました。ご本人にお会いできないのも寂しいですけれど、輪をかけて、その方が織られる錦に触れることが難しいという点もまた、寂しいのだなと。大先生が織られた錦の端切れだけでも形見に欲しい。一度ストラップをいただいたことがあるんですけど、嬉しくて普段から使っていたら汚(ぴー)。

※帰宅後ちょっと織ってから平織りを入れました。残り13cmくらいは拾って織ります。