疑似乱数

 鹿島錦の図案が鹿島錦そのものではないのと同じで、スクリプトで生み出す乱数も「疑似乱数」と呼び、物理的な真正乱数とは違う扱いをされるそうな。

 そんなことを考えつつ、鹿子を使った千鳥格子を作りたくて、いろいろやっておりましたが、どえらい失敗。でもまあ……これはこれで……。

※相変わらず読書リハビリ継続中。まあ私が読めずにいるのはフィクションだけなんですけどね。

誰や要らん事したん

 財布の中の小銭を見ていて、縁にギザギザのない100円玉を発見。誰かが削ったんでしょうね。綺麗にフラット。奇しくも私の生年と同じ年の鋳造だったので、除けて取っておくことにしました。記念になるかどうかはわからぬままに。

 それはそうと、やはり体が冷えていかんともしがたい。周りのスタッフが全員半袖で勤務している中、今日も一人長袖でおります。なお私以外の長袖組は、認知症で季節感皆無のおばあちゃんくらい。今日もご自宅で靴下三枚重ね履きされるほどお元気です。もちろんお風呂の時に対処しますよ。

 自分の冷えに関しては、毛細血管を修復するとされるルイボスティーと、体を温める作用のあるショウガゴボウ茶をブレンドして飲むという荒業で対処。これがもう、二つを組み合わせると得も言われぬハーモニーを醸し出すと申しましょうか、とにかくもう、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしく ゲロマズ。 

 温まれ、体。

※熱帯夜には今の代謝量の方がかえっていいかもしれない。どちらかというと最大の敵は蛙。

※真夏の夜の睡眠は、窓を開けてサーキュレーターで室内の風を外に逃がしつつ、別の窓近くに設置した扇風機で外気を取り入れながらのアイスノン枕が定番。一番暑い時期、長くて二週間くらいかな。水田が多いから、他の日は扇風機だけで風邪ひきそうになる。

「頭ごなしに信じる」て

 いつも勢いに任せて書いているためか、誤用や誤変換を後から見つけて悲しみのズンドコに陥ることもしばしば。それにしても「頭ごなしに信じる」って何。書いている最中は全く違和感を覚えないのが、我ながら不思議。不思議というか不注意ですね。「頭から信じる」に修正しておきました。

 あ、ズンドコに関しては、誤用ではなく、トイレにサワデーさわやかサワデーでおなじみ富司純子へのオマージュですよ。

 今日は今からパラコードでバッグの持ち手を結びます。ただでさえ骨格が歪んでおりますので、もう生涯肩がけはしたくねえ。

※手持ちのバッグ用革ベルトをぶった切ったのがあったのですが、それがジャストフィットしてくれたおかげで、結ぶ手間が省けました。皮革製品の手入れが面倒すぎるため、暑い時期に集中的にオイリングして、翌年まで放置作戦で行こう。余った時間で時計のベルトに小さいビジューを埋め込んでみました。これくらいは見逃してほしい。そういえば博多駅のホームで昼間に見かけたビジネスマン、無駄にでかい時計を嵌めていてびびった。私は安くて薄いチプカシで充分。スマートウォッチは、技術が進んで薄くなったら改めて買うかも。今はいいや。

私用で博多まで

 特急かささぎに乗って、私用で博多まで行ってまいりました。結論としてはどっと疲れました。普段の生活をする分には、今の食事内容でトントンなのですが、田植えとか日帰りで余所に行くとなると、どうも栄養の収支のバランスが崩れてしまう。くわえて、あれですよ。あれ。

 冷房。

 もう強めの冷房には到底耐えられない体になってしまった模様。

 博多でこれだけ疲れるなら、日帰りで関西は到底無理でしょうね。友達の展示に行きたかったんですが、行って向こうで斃れるわけにもいかず。

誰か私の大切なローズクオーツを知りませんか

 三十ン年前に初めて買った水晶が行方知れずになってから、同じころ買ったローズクオーツを「初めて買った」とレッツラ自己暗示で大事にしてきたわけですが、それもどこかにトンズラこいてしまいました。「どこが大事にしとん」は禁句。口に出したら極刑。まあ屋内のどこかにあるとは思います。確か離れのキッチンで、木工用ボンドで無理やり貼ったラインストーンを剥がすために水に浸けたような気がします。その後新型コロナに感染した母の隔離などあって一切そちらに行かなくなって、そのまま失念というパターン。「なんで素材的にアウトなのに木工用ボンドで」は禁句。口に出したら終身刑。たまたま手元にあったから以上の答えを期待されると恐怖のズンドコ。

 フレーム結びと巻結びの練習をするならまずその思い入れが深いローズクオーツからと考えているんですが、まずマクラメの前に探さんとね。私を鉱物沼に引き入れた水晶さんに関してははもうあきらめた。もともと二見書房の本の付録だったんですよ。学校帰りに鹿島書房で見つけてうきうきして買ったのに、中身が入っていなくってよう。多分誰かがパクったんでしょう。授業をサボって無許可で早退とかしておりましたので、その罰かとも考えましたが、んなこたねえわなと考え直し、小遣いを無駄にしたと切々と訴える手紙を出版社に送ったら、代わりの本がもらえました。ありがとう二見書房。でもそれに入っていた水晶は触ると指を怪我しそうな位に辺が鋭角やったで。どないなん。

 友人と日帰り旅行をした長崎で買った水晶も、自称大切にしているものの一つ。結構大きめのポイントで、光の角度によってはクラック部にレインボーが浮き出ます。今も部屋のどこかにあるはず。なんせとても大切にしていますので。多分探せばすぐ見つかると思います。大切だもの。透明度も申し分なくて綺麗だから本当は持ち歩きたいんですけど、アクセにするにはデカくて重すぎるんだ、これが。眺めて楽しむ系のお子。

 今までで一番綺麗だと感じた水晶は、バイト帰りに友人とよく立ち寄った蛸薬師通りの石屋にあったもの。とんでもなくでかい将棋の駒のような形状でしたが、これまた定規で描いたようなとんでもなく綺麗な六角形のレインボーが出るクラックがあって、しばし目を奪われた次第。八坂神社近くの石屋にもよく寄りましたが、こちらは販売ノルマがあるようで、店員がすぐ張り付いてきてうざかった。石はどれも高級で綺麗だったんですけどね。

 そういえば武雄のゆめタウンの石のビーズコーナー、先日行った時、おーじーざす、無くなっていました。私は今後アクアオーラのビーズをどこで調達すればいいのか。モラージュ? モラージュに行くしかないの? でも正直「石の効果がー」とかほざく店員がいるところには行きたくねえんだわ。パワーストーンとかどうでもよくて、鉱物としての石にしか興味がないため、鼻の穴にヘマタイト詰めんぞこらとか思う。

※好きなくせに鉱物の種類に全然詳しくないなんて内緒。

※ちょっと探したら見つかりました、ローズクオーツ。ほら大事にしていた。浸けておいた水はすっかり蒸発して、ラインストーンの貼り付け位置がずれていたので、今夜再度浸けて明日外す予定。石が手首の内側に来る、目立たない系ブレスにしよう。

よろしおしたえ

 先日かかりつけ医のところからモーラステープのジェネリックであるケトプロフェンテープをもらってまいりましたが、これがまあよく効いて、肩がだいぶ楽になりました。さすが処方薬。ところで今調べたところ、モーラステープの製造元ってサロンパスの久光製薬だったんですね。久光製薬はもともと佐賀の会社だと以前関わった人に言ったら「いや、本社は大阪のはずです」と言い張られて困惑した想い出。面倒くさかったのでその時は反論しませんでしたが、あくまでも鳥栖やで、本社は。宗教に関しても政治に関してもそうですが、頭から何かを信じ切っている人を正面切ってたしなめるほど、不毛なことはないのです。論破なんて時間と労力の無駄。しかも下品。

 そういえば定期的に一緒に出掛ける料理をしない友人も、以前「エクストラヴァージンオイルは加熱せずに使う」という話をしたら、「いや、うちのお母さんは火を通して使うからその使い方が正しい。ピュアオイルとはグレードが違うだけで使い方は同じ」と言い張って聞かなかったっけ。今思い出しても面倒くさいので「へーそうやったん」で済ませましたが、加熱料理にはピュアオイルを使い、サラダとかの非加熱の料理にはエクストラヴァージンを使うというのが、一般的な使い方やと思うんよ。有名なイタリアンのシェフが大阪のテレビで言うてはりましたえ。まあ自分が常に正しいとは思っていないので、きちんと確認するまで反証出来ないというのもあるんですけどね。なおイライラの度合いによっては、「間違った知識を保持したまま生きて、将来どこかで恥をかくがよろしい」と意地悪なことを考えたりもします。

 あ、ミシンはフットペダル待ち。まずは布をまっすぐに縫う練習と、カーブを縫う練習をせねば。フェリシモの月一届くキットを買うかどうか迷っています。一応kindleunlimitedで、めぼしい本は借りております。第一の関門は糸掛けか。錦の糸掛けならそこそこ慣れましたけど、家庭科の時間の時に習ったミシンの糸掛けなんて欠片も覚えてねえ。とりあえず「ボビン」という名称だけは脳内にしがみついています。あらかじめ付属DVDをリッピングして、いつでもスマホで再生できるようにしとこう。

※洋裁系は悲しいくらいにレディースや子ども服の本しかないので、デジタルコレクションで紳士用の型紙を検索した――はいいんですが、出てくるものがすべてスーツとかボタンシャツとかフォーマルなものばかりでげんなり。時代を考えると、そらそやね。しかしわしはゆったりした気楽な服が作りたいんじゃ。いまだ目を通していないながら、甚兵衛作りの本には期待しています。ルームウェアとしてよく着ます、甚兵衛。

※巻き結び練習しまーす宣言からどんだけ経つんだって話。結局あれから一度も練習せず。いつになったら結べるようになるん? まあフレーム結びはタッチングで出来るからいいんですけどね。錦で作る包みボタンを金や銀や絹糸でこんな風にアレンジしたら絶対映えるはず。

※しゃもじ師匠×ミミ師匠

ミス・シェパードをお手本に

 100円レンタルしていた「ミス・シェパードをお手本に」の期限が近付いていたので、インナーマッスルを鍛えるためにお腹をポコポコさせながら視聴。それにしても、登場人物の誰もミス・シェパードを人生のお手本にしているわけではないのに――どちらかというと反面教師――なぜこういう邦題になるのか理解に苦しみますが、私はこの手の作品を大好物としておりますので、内容に関しては徹頭徹尾楽しめました。それにしても意外にレビューの評価が低くて辛い。皆人生に対する悩みのない超絶ハッピー四歳児とかなの?

 マギー・スミス演じるマリア・シェパード(註・偽名)は、映画冒頭で起きる交通事故でパニックになって逃亡し、一時は精神科病棟に措置入院させられるほど精神状態が悪化するが、治療を拒み、脱走してバンをねぐらに路上での無軌道な生活を始める。元修道女見習いで、ピアノの才があり、フランス留学なども経験していながら、事故に対する罪悪感からすべてを投げ捨て、プライド高く「私は清潔」と言い張りながらも、洗濯も入浴もせず、悪臭にまみれてゴミの中で生活をし、周辺の住民から煙たがられたり、見下されたり、あるいは深く憂慮されたりしながら生きている。

 人生において何よりも大切なものを放棄したがゆえに生じる苦悩が描かれているが、基本的にコメディなので深刻な仕上がりではない。認知症の進む母に振り回されるとともに、自分の人生にも秘密を抱え、空想上の分身と生活しつつ、ミス・シェパードを見守り続ける劇作家のアランを軸に物語は進む。最後の瞬間を迎える前に福祉施設で入浴をし、ピアノに向かい、涙ながらに弾くミス・シェパードの姿には心打たれる。老いと秘密、生きがいや仕事について真剣に考えたことがない人は、さほど心を動かされないかも。

 主演のマギー・スミスは、言わずと知れたハリポタシリーズのマクゴナガル先生。小遣い稼ぎとしてミス・シェパードを定期的に恐喝する元警官を演じるのはジム・ブロードベンドで、こちらはハリポタで椅子に変身していたおじさん先生。ハグリットの好い人こと、マダム・マクシーム役のフランシス・デ・ラ・トゥーアも出演。ジェームズ・コーデンが1シーンだけ出てくるんですが、カメオ出演なんでしょうか。