平成17年のことでした

 当時通販生活で扱っていた豆乳メーカーを買ったのは。半年くらいは使ったのかな。きめ細かいおからも出来るので、おからコンニャクを作ったりして重宝していましたが、とにかく使用後の洗浄が大変で、途中で面倒になり、今では倉庫にしている部屋に片付けっぱなし。そんな経緯もあるというのに、母が「よか豆乳メーカーのあるとよー」と嬉々として訴えてきたわけですよ、今日、突然。奴は通販で何かを買ってもすぐに使わなくなるタイプ。絶対お金が無駄になると思って、今に至るまでこんなものあんなものあったでしょうとしたたか説教をしつつ、増しませ説得力と、試しに家にあるおパナさんのミキサーで自家製豆乳を作ってみることに。

 水に浸した大豆をがっつりとミキサーにかけ、鍋に放り込んでアクをすくいつつかき混ぜながら弱火でしたたかコトコト。自宅用なのでさらしで漉すこともせず、そのまま食してみたところ、問題なく完成。もちろん水分適当やで。当然おからが混ざった状態なので、豆乳として飲むより、軽く味付けをして冷製スープとして食べた方がいいかもしれない。もちろん作り方次第では豆腐や湯葉も出来る(はずだ)よ。

 当然プロの作る濃厚な豆乳にははるかに及びませんが、自宅で食べる分には、多分問題なし。昔は発酵器を使って、納豆も手作りしていたもんよ。

デジコレの資料と格闘

 相変わらずめぼしい本を見つけたらダウンロードしたりブクマしたりする日々。

 ワードやエクセルなどの書類作りで疲れるということは、私の場合丸一日作業をしてもほとんどないのですけど、スキャンされて画像化された文字を読むのは別。あまりにPCの画面を見つめすぎて吐き気がしてきたので、背伸びストレッチ。上に伸びたら気持ちよくて、さて脇も伸ばそうかと思い切り体を横に倒したところ、そのまま軽く失神。

 どないやねん。

 実は私も起立性低血圧気味。アジアンスクワットの状態で草むしりしている時とか特に危ない。大先生のこと言えません。迷走神経反射じゃないよね?

こう見えても実はですね

 以下「ブログだと見えねえ」禁止。

 今年から始めたスクワット系の運動、先月風邪で寝込んでいた時以外は毎日続け、無事半年目に突入。おかげで下半身の脂肪はかなり絞れてきた感じがします。感じがするだけで計測はしていません。炒り糠生活は、後三ヵ月で丸二年。咳が落ち着くまでは踏み台昇降も軽くしか出来ませんが、犬の散歩以外の有酸素運動として、炒り糠食とだいたい同じ期間続けています。途中ジャンプするだけ健康法に浮気して回り道しちまったんだわ。

 鹿島錦もそうですが、やはり何事も続けなければ意味がない。まあ長い人生でわずか一回もしくは二回のノルマをクリアすれば充分な分野ももちろんあるにはしても、たいていのことは続けないと意味がないよねえ。

 ちなみに続けているスクワット系運動はこれ。ベタですけど、これと背伸び健康法を含めたストレッチと踏み台昇降で、老後に至るまでボディワークは充分な気が。マインドワークは、私の場合、自律訓練法や自己統制法より、何も考えずに無音の中で目を閉じる方が、心が安らぐ気がする。

 錦もなんだかんだいって、一枚織るごとにちょっとずつ上達。ついこの間まで3-3織れなーいとかわめいていたのに。今後二十枚三十枚と織れば、きっと巧く織れるようになると信じて続けます。

写メ全盛世代とはいえ

 携帯を持ち始めたのが若干遅めで日常の一部にまではなっていなかったし、スマホに替えるまでは機種変更とかも面倒でほとんどしていなかったため、かつて隆盛を誇った写メ文化からは完全に取り残されておりました。だいたい携帯より先にPCを買っちまったもんでよう。最初に使っていた御子は、こんな感じのやつ。しょぼしょぼの液晶画面は緑色だったと思いますが、もしかしたらオレンジだったかもしれない。山間部では特につながりにくく、アンテナを伸ばして使っていたよ。

 なおこの機種には当然カメラ機能はなし。そもそも自分で選んだわけではなく、ひょうろく玉で勝手にどこかにほいほい出かける上、誰とも連絡を取らないということを繰り返していた暗黒時代に、親に無理やり持たされたんだわ。友達数人とはPCでやり取りをしていたため、電話としてもほとんど使っていなくて、平成17年に仕事の都合もありようやく重い腰を上げて機種変更。

 こちらはうって変わってカメラ機能に力を入れていた機種ですが、今思えば何世代も前のトイデジレベル。写真は何枚か撮ったかな。デジカメとPCという組み合わせに慣れ切っていたので、結局誰かに撮影した写真をメールすることもなく使用終了。課金してダウンロ―ドした着うたの「オペラ座の怪人」や「サウンド・オブ・ミュージック」をヘビロテで聴いていました。

 この後もう一台のガラケーを経てスマホに乗り換えてからは、三回機種変更しました。今に至るまで、友人とやり取りをする時はメールやSNSのDMメインですので、結局写メに対する思い入れも想い出もなし。したがって言葉の上ですら写メなんて使わない。画像って言っちゃうよ。死語判定をかろうじて免れているのはそのおかげ。

 そんなことより、今月と来月は鹿島錦初心者教室には参加出来ませんよ(・ω・)ノ まあ私がいてもいなくても別になんら不都合はないと思いますが。せっせと家で織りまくります。

※すごいなと思うのは、地元の友人が、私が二台目の携帯を使っている頃から今まで、ずっと同じガラケーを使い続けているところ。でも「さすがにそろそろ恥ずかしくなってきた」らしいよ。FOMAが使えなくなる再来年まで頑張るとのこと。むしろここまで来たら貫いてもらいたい。

二つに折れる台が欲しい

 そんなことを鹿島錦を始めた当初から考えていました。だって持ち運ぶのに便利じゃないか。大正時代にはあったらしいよ。今の台と構造が違いますが。人間国宝でいらした古賀フミさんが愛用されていたのもこのタイプの台でしたね。

 大正時代は「あぐり」で通じたのに、なぜ今はほとんどの佐賀錦では「あばり(網針)」と呼ばれるようになったのか、その経緯が知りたくてたまらない。網用の針はかなり短いとだけ切実に訴えたい。あぐりの復権希望。

東京婦女会 編『佐賀錦製織法 : 美術工芸』,東京婦女会,大正9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1182692 (参照 2024-07-04)

※祐徳神社所蔵の鹿島藩日記には鹿島錦創案コンビの一人、並木多仲の養父である並木六郎右衛門と、実父の久布白兼矩(読みは「かねのり」?)と思しき久布白三左衛門の名前がいたるところに出てきます。宝永5年=1708年の記録である5巻まではデジコレさんにありました。当初は鹿島錦の話題が出ていないかなあと思って調べていましたが、年代的にありえんかったよ。

※東京堂出版の「手芸の事典」によると、引箔に直接模様を描いてから裁断、平織りするものを「今様織り」というそうです。井上静子さん考案だとか。この本誤表記の部分がやたらと目立つんですよ。上下30cmを残して裁断とかしていたら織れるところないやないの。

無念

 夜中に目が覚めて外に出るという夢を見たのですが、夜のはずなのに外は青空。「おかしい。これは夢だ」と考えて、そのまま明晰夢の世界に――と思ったのに、すぐに夢の中に意識が埋没。残念。

映画三本分織るぞー言うてましたけれど

 昼食後、はるばるギリシャから御足労くださった眠りの神ヒュプノス様をお出迎えするのに忙しくってよう。まあ平たく書けば疲れて寝ていたわけです。買い物にも出たし。犬の散歩もあるし。何この言い訳祭り。

 一応四十段以上は織れました。今夜は早めに寝ます。

 それと、今日織っていてちょっとした発見がありました。今の織り、どうにも汚く見えて仕方ないんですけど、次に同じ模様を織る時は、もっと綺麗に織れるかもしれない。多分両脇を引っ張らなくても、今回よりは縮まなくなると思います。

 現状こんな感じ。中糸のもこもこ感も相まって、押さえの甘いところが目立ちます。傍目にはまったく進んでいないようにしか見えませんかそうですか。経紙の上端がようやく表に出ましたので、残り30cmほどで織り終わりなんですわ。掛けた糸を外したら鹿子を織るつもりでしたが、平織りも要るのを忘れていました。

※色漆ではなく蒸着銀に着色してもらったものです。銀なので本金より織り心地が硬い。

よんよんよんヨレヨレ4組いぃ

 わしはもう疲れた。疲れ果てた。

 胃の内視鏡検査があるということで、昨日18:00に食事を採って以降は、水と必要な薬のみを摂取。飴玉とかはいいらしいけど、自粛しました。就寝前にアレクサに話しかけて、普段は七時にセットしているアラームをキャンセルし、「六時半にアラーム」と二回繰り返しても反応しない。三回目にようようセットされたと思ったら今朝六時にたたき起こされ、なんぞと訝しく思って次のアラームを確認したら六時半。どういうこと。しかも「今日は断続的に雨が降っています」とかほざく割には外は青空。アレクサさん、天気予報に関しては無能に近いんですよ、実は。一体全体どこの情報を引っ張ってきているんだか。

 薬を飲む必要がある時は、予約時間の二時間前にということでしたので、脈を遅くする薬と咳の薬のみ水で服用して、しばし休憩。織る気にもなれず一時間ほどは過ごせましたが、いや何もすることねえと途中で飽きて、一路健診予定の病院に。予定時間より30分も前に到着したので、中で待つつもりで玄関を通ったら、すかさず担当の方がいらして強制的に受付→健診開始。有能なのは認めるけれど、それをやられたらわしは時間を厳守できないただの困ったちゃんに成り下がるわけよ。これでは老害とかカスハラと言われてしまうと危惧しつつ、最初に問診。その後、検査衣に着替える必要のないような服を選んで着ていたおかげで他の検査もスムーズに進んだわけですが、最後の胃カメラでちょっとした事件が起きました。検査台の上に寝て、「はい、こっちを向いてください」と言われるがままに態勢を変えたら、勢い余って枕がすぽーんと飛んだんだわ。恥ずかしいことこの上なし。辛い。

 検査結果は特に何事もなし。十二指腸の炎症も今年は指摘はありませんでした。

 しばらく休んでから映画三本分織ります。 

素晴らしい日々でした

 ここ数日、X内を「佐賀錦」で検索すると、お菓子のさが錦の誤表記ではなく、ちゃんと織物の佐賀錦に関して言及した投稿が続々表示されるということで、ひとしきり欣喜雀躍しておりました。ありがたや。お手々の皺と皺を合わせて幸せな日々。でももう短かった旬は過ぎて、そろそろ旧来のお菓子まつりに戻りそうな塩梅なんだわ。そうなったらもう、お手々の節と節を合わせて不幸せ。地獄の沙汰も会費次第ということで、鹿島錦保存会の会費は一ヵ月500円ぽっきりですので、そこのところよろしく。入会金は一律1,000円。お得だよ。

 入会希望の方は鹿島錦保存会事務局のある祐徳博物館までご一報を。私も七年近く前、ドキをムネムネさせながら旧嬉野医療センターの駐車場からかけた次第。

※明日は健診。やれやれ。気が重いことこ上ありません。なお毎年胃カメラは鼻から派。口から入れるより楽と言われて軌道修正しましたが、正直そんな変わらん。胸部レントゲン撮影もあるので、無地のシャツで臨みます。撮影前に、毎回「まっすぐ立ってください」って言われて後ろからがっつり掴まれて姿勢を補正されるのが辛い。わしはまっすぐ立っているつもりなんじゃ。

引っ張っているのではありません

 整えているのです――と誰にともなく独り言ちながら、両端の内側を持ってぐいいぃぃと外側に向けて負荷をかけてみる。

 結果、縮んだ部分がちょっと広がった。もしかしたらこれはこれでいいのかもしれない。多分引っ張っちゃいけない縮み方とかあるんでしょうね。あくまでも現段階において、ですが、私のは整えていい縮み方ということにしておきます。早くそんなことをせずともすいすいすーで織れるようになりたい。初心者組なのに縮まない人たちは全員、錦の悪魔に魂を売り渡したのではないかと推察。悪魔めー。

 A先生直伝の、裏側に手を入れてキャットウーマンみたいに爪先で経紙をひっかくようなやり方もあるようです。詳細は不明。