昼休みいっぱい格闘

 昼休みをほとんど使って平織りをした結果です。

  1. 意識的に縮めることで、織れば織るほど経紙が切れた隙間は近づいて目が整う。
  2. ただし、24.8cm幅で40本切れた経紙の場合、中糸で織っても完全に整うまでに少なくとも20cm以上は必要。
  3. 幅は概算で20cm未満まで縮むため、そこからさらに太糸で緩めに平を入れて、今度は均一に広げないといけない

 結論としては「労力と材料の無駄」ですね。戦略的撤退。

 癖のついた経紙を矯正する場合、途中の作業で切り取らずに済むものだけを選ぶ必要があると確定。多分切るのが数本程度であれば、矯正する価値は十分にあり。捨て織りは安い木綿糸推奨。保護膜が加水分解して貼り付いた安いソフト金やソフト銀などは、取り組むだけ時間の無駄。買った方が早い。

 今回の経験で、癖の付いた古い経紙でも、素材や状態によっては矯正して充分織れることがわかりましたので、費用対効果を鑑みて再生するに値しないものを処分します。次の作業はそれに加えて引っ張り紙の貼り直し。その後再度古経紙の矯正作業をして、メッシュワークや裏地用の平織りの確保を兼ねて引っ張り紙の具合の確認。それから自前の着色銀→本金と進めます。今後も時々オークションなんかを覗こう。

※「加水分解」という解釈が正しいかどうかは不明。