裂き編みなる言葉に第一種接近遭遇

 裂き織りの存在はずいぶん前から知っていました。反面、裂き編みを知ったのはつい最近。過去に、将来のソーイング用にと、諫早のACBでかなりの量の和布を調達しておりましたけれど、あいにく私の体は一つ。おそらく全部は使い切れない。どれも機械織りで、別段高級品でもないため、ちまちま仕分けその他の作業をする気にもなれず、さてこいつらどうすんべと思案して、まず裂き織りを思いつきました。しかーし、これは矜持といえるのか、織物は鹿島錦だけにしたいという気持ちが勝り、結局今でもそのままに。でも裂き編みなら織物ではないのでおっけー。しかも練習中のかぎ針の技法が流用できる。なんなら手慣れたピケ編みでも編める。

 それ以前にさっさと縫えって話ですかそうですか。そもそもミシンを設置している部屋は寒いもんでよう。エアコンはあるにしても、くだんの部屋は他の部屋より広い上窓もやたらとでかく、さらには昔懐かし欄間もあって熱効率が悪いので、年に一回くらいしか電源を入れないんだわ。とりあえず春を待つのこころ。

 あいにくkindleunkimitedには裂き編みの本は一冊しかなかったため、図書館で二冊借りて様子見している次第です。読んだ感じ、布を割く部分以外は、編物の本で流用できますね。

※隙間時間にはストレッチ編みでピケ編のピース(20目15段)をせっせと作っています。手持ちの毛糸はほとんどをピース化して、それをさらにとじはぎしていろんなものを作るんだ。まったく違うシリーズの糸を一緒につないで、つぎはぎ感を出したいんですよ。目指せBORO。もったいないは世界の言葉。縦横に走る巻きとじの糸は気にしない。いっそ味にしてしまえと前面に押し出す気満々。木を隠すには森の中。とじ糸を隠すならとじ糸の中。さらにはその隙間のごくごくわずかな時間にかぎ針編みを練習。課題は遅々として進みませんが、鎖編みと細編みに続き、中長編みと長編みでもモチーフを編めるようになりました。幾何学模様大量生産目指して練習あるのみ。なお裂き編みはかなり重くなるそうで、ウェアにするにしてもショート丈のベストくらいじゃあんめえか。

※鹿島錦はそもそも経紙が和紙である上、基本は綾織なので、裂き編みにも裂き織りにも使えませんし使わせません。そんなことしたら寝ている間に鼻の中にレッドブルを飲ませたカタツムリの赤ちゃんを五百匹くらい仕込む。裂き布の作り方は、裂き織りと同じでよさそう。こちらの動画を参考に。裂き織り楽しそう。でもぢっと我慢の子。