日本すごい動画はいかがなものか

 いや五輪の話ではなくて。五輪は応援するが吉。ライバルも後で褒めたたえれば大吉。今回俎上にあげる日本すごい動画は、別のやつ。Youtubeで伝統工芸系動画をはしごしたりするからか、しょっちゅう海外の反応、いわゆる日本すごい系の動画を薦められるわけよ。しかも一回観ると延々消えん。消えないのでまた気になったものを見てしまう。結果さらに表示される。ずらりと並んだサムネの字面に、世の中こんなことになっとんのかとドキドキする。もとい。ドキがムネムネする。

 なんだかなあ、他人の反応を気にし過ぎとかそういうことを書きたいんではなくて、日本人の誰かがすごいことをやる→それを褒める人を遠巻きに見るという流れで、あたかも自分が何かを成し遂げられたかのように錯覚してしまってんじゃないかと不安になるわけですよ。それはほぼ陶酔しているに等しい。そこから何かを生み出す行動につなげられればいいんだけど、動画を観るだけで満足してしまうのであれば、多分人生において何一つ成し遂げられないんじゃないかと、余計なお世話ながら、危惧せざるをえないかも。日本人すごい、そのすごい日本人の中に自分も含まれているという発想は安易な全体主義でもあるわけで。全体主義と陶酔は、人類史が始まったころから混ぜるな危険の間柄。

 私はとりあえず自分が生きた証拠を何かしら残したいので、鹿島錦を織りますわ。花菱の拾い方のコツがやっとわかった。図案にも慣れ、ちょっとだけ拾うスピードが上がりました。

 

邪馬台国論争どす

 邪馬台国には鹿島錦関係ねえとか言わない。いつものことだから我慢してなんぼ。

 相も変わらず唐突な書き出しですが、時々Youtube内の邪馬台国論争に関する動画を視聴して悶々としがちなお年頃な私が、個人的に気になる点を挙げてみます。

①邪馬台国は大和と通じる響きなので近畿説が妥当

 いや、佐賀県内にも福岡県内にも「大和」の地名はあるんですけど? もう邪馬台国は佐賀の大和町で確定してええやないの。AEONもあるし。

②魏志倭人伝の記述は方位を間違えている

 方位を間違える人たちがそもそも長旅なんて出来ますか。「邪馬台国行ってきまーす」と出航した後でササン朝ペルシアに辿り着いたらどうすんの。方位を正確に知るために必須となる古代中国の天文観測技術と、往時のエリート層の対処能力を舐めちゃいけません。私は別に怒らないけど草葉の陰で東洋暦研究の第一人者だった飯島忠夫が怒ります。考えられるとした記述する際のミスですが、そのあたりには目をつぶって、もう邪馬台国は佐賀の大和町で確定してええやないの。シャトー文雅もあるし。

 卑弥呼という存在にロマンを感じる余り、我田引水に陥りがちなのが、邪馬台国論争をややしこくしているんよね、きっと。もう邪馬台国は佐賀の大和町で確定してええやないの。巨石パークもあるし。

「あそこは何ね。丘ね」「山たい」という北部九州弁由来説が一番楽しいという説には異論はなし。

※「山たい」にちなんで、太良町民としては何の根拠もなく多良岳説を推したいところ。有明海の干潟にはまって水行十日。山登りが大変すぎて「疲れた。休もう」と使者がごねまくって陸行一月はいかがなものか――なんて稚気まみれの戯言はさておき、魏志倭人伝を正確に読み解きたいなら、古代中国の修辞法や暦法、測量法等を専門的に研究している人たちを交えて検討した方が絶対いいわけで、それを片輪として、もう片輪を懐が深く理知的な歴史学者や考古学者のフィールドワークが担うのが、理想的なアプローチの仕方なのではあんめえかと。わしは実りある形での侃々諤々の論争を見たいんじゃ。一部の学者のように、派閥で答え求めてちゃダメ。派閥でいいなら「山たい」説をもっと広める。

※当時の人々が何を神聖視していたのか、何を忌避していたのか、どこと与しどこと敵対していたのか、すべてを網羅した考察動画を観てさらに悶々としたくてたまらない。愛郷心溢れるあまりに地元説を推しまくるアマチュア研究家の本を孫引き・ひ孫引きしただけの動画とか、十中八九観るだけ時間の無駄だから勘弁してほしいんだわ。

※ネタですからね、あくまでも。大和町の場合もその語源までは調べていない。だいたい当時の中国が日本について正しく書く気があったかどうかすら疑わしい。朝貢国の一つってだけで。山海経みたいなことにならなかっただけでも御の字かも。

鹿島フェアどす

 ちのっぷすさんの記事があがってたー。何ぃ、佐賀錦と並べられていたぁ、何ぃと気色ばみたいところですが、まあ、だいたい一緒よのう。鹿島錦では模様織や今様織りはまったくと言っていいほどやらないし、浮き綾もいくつかを除いて歓迎されないという織り手以外には徹頭徹尾どうでもいいと思しきマニアックな違いがあるだけなので、並べて置かれるのもやんぬるかなといったところ。もし別々に置かれたとしたら、なんで離れた場所に同じものがって混同されること請け合い。請け合いたくないけど請け合い。

 なお私はまだ現地には行けていません。多分今年のあつはなつすぎるので行かないかもしれない。車のクーラーの効きが悪くて何か汗出るんよ。そもそも鹿島の物ばかりだから太良町民の私の場合は鹿島で買った方が早い。

 立体切り絵もよさそうなんですけどねえ。佐賀市内は道が全くわからなくて、かろうじて県庁やモラージュには行けるという程度なので、美術館の正確な位置も把握しとらんのよ……。

ぶりっ子女と自称サバサバ女は

 まったく逆の存在というわけではなくて、精神の核はだいたい同じ。過剰に自意識を発露しつつ「私がここにおりますよー」とアピールするという部分では。だいたい本当にサバサバした人は自分のことをサバサバしているなんて多分言わないでしょうし、「中身は実はおっさんなのー」とか言う女に限って「外もじゃね?」と難癖付けられると途端に怒髪天を衝くという不思議に、我々メンズは翻弄されっぱなしです。いや、私がその手のことを口にしたわけじゃないからね、断っておくけど。

 まあ世間様からは人畜無害と思われがちな私でも、はっきり口には出さないとはいえ、その手のことを考えはするわけですよ。ドキをムネムネさせながら。実は先ほど湯江まで出かけてコスモス・ダイソー・エレナとまわって買い物をしてきたわけですけれど、コスモスで不思議なカップルに会ったんよ。どちらも五十代から六十代でいい歳なのに、女の方がやたらと派手なワンピースで、真っ赤なポロシャツの男にべったりくっついて甘える感じで、「シャルドネのやつぅ、シャルドネのやつぅ」と申しておりまして。鹿島錦保存会にはいないタイプ。脊髄反射でイラっとして「お前は水道水飲んどけ」と心中毒づいた次第。お子ならともかく、犬猫以外甘えは許さんということで。まあブリブリ女とサバサバ女に騙される男は少なくないんですがね。なんでそこまで騙されると呆れるくらいには、性善説万歳で解釈しているケースもしばしば。他人事だから放っておけですかそうですか。

 世の中ままならぬ。

※コスモスで、店を出て車に向かって歩くまでに、何かがアスファルトの上に落ちる音がしたため確認したら、アクアオーラのビーズが消毒ボトルから外れていました。よもやこんなところが切れるとはと思う箇所。午後から結び直します。ボトルカバーは端切れで充分やったで。毎日持ち歩いて一年ちょっとで交換するのがベストかも。今の端切れ(真ん中と上側)は、この間から織っているものと同じ図案になります。同じ中糸でも、40割と35割だと印象がかなり違う。

もう一色入れたい

 糸を整理していて、中途半端に残った糸発見。中古で買った紙巻の171番の勿忘草色。Forget Me Not Blueってやつですよ。全部あぐりに巻き取ってこんだけ。鹿子の部分に薄紅・薄萌黄・勿忘草色と順繰りに入れていきます。

 花菱苦手族の出ではありますが、何とかこのまま織り続けられそう。

※手持ちの171番のコーン巻の糸とあぐりに巻いた糸の色味がどえらい違うことに気付いて糸見本で調べたら、コーン巻の方は213番の白縹(しろはなだ)でした。多分ラベルの貼り間違い――と思いきや、念のために昨年買った171番の糸を確認したら、すべて213番の色になっています。これ、一目でわかるくらいはっきりとした色の違いで、ロット云々のレベルではないため、もしかしたら糸見本の問題かも。とりあえず私の糸見本で171番の糸を頼むと213番の糸が届くと覚えとかんといかん。どちらも好きな色だからいいんですが、試しに今度213番を頼んでみたいところ。

休みに朝から

 家事。昨夜洗いそびれたシンクの食器を片付け、冷蔵庫の中で「わしを使え」と訴えてくるキュウリの皮を剥いて乱切りにし、ポリ袋にごま油や味しょうなどの調味料(適当)と一緒に放り込んでしばしもみもみ、冷蔵庫の中で寝かせて昼に素麺と食す浅漬け的な何かを作り、洗濯物を干し、空いた洗濯機にキッチンマットカバーを放り込み、ようやく織り台の前にスタンバイして織り始めたところ。

 今夜は町内で納涼祭りがあって、花火も上がるそうな。でも二か所でやるんですよ。大浦の道越グラウンドと伊福の道の駅。分散させるより、一か所でたくさん打ち上げた方が楽しいのによう。どうせ人口は減る一方なんだから、そろそろ伊福・多良・糸岐と大浦間の心理的な距離感というか分断感を解決した方がよくあんめえか。個人レベルだとそうでもないんですが、どうも地区レベルだと「多良まではー」「大浦まではー」ってなるんですよ。皆諫早や武雄にはよく行くくせに。

 まあ私は今夜は行かないと思います。だって錦を織りたいから。「速く織るのがいいんじゃないの。丁寧に織るのがいいの」という在りし日の大先生の言葉を噛みしめつつ、一段一段織っておりますよ。

いちごさんバウム食いてえ

 東津商店のインスタントラテ飲みてえ。まあ鹿島の道の駅とかで売ってそうですけどね、どちらも。東津商店のインスタントラテは太良でも買えるか。突然始まる話題にも積極的についてきてくんろ。SAGAMADOで鹿島錦が購入できる鹿島フェア、本日から開催です。

 おりがみ陶芸も作りたいし、編物もしたいし、とにかくやりたいことが目白押しで目白さんがお困り中です。ぴーぴー言うてはります。

 それにしても仕事だけは一向にやりたい気持ちにならない不思議よ。ここらでそこそこの年数を生きてきた大人として、お子らにきっちり教えんといかんですね。「不惑」なんて嘘やで。あれは幻想。

 たいがいの人は人生惑いまくり。

慣れるまでは進まない

 本当は基本的な図案を手が覚えるまで繰り返し織るのがいいのでしょうけど、性格上やってらんねえんだわ。くわえて編物をしたりポップコーンを作ったり犬とじゃれたりしていますので、余計進まない今日この頃。それを恥じないお年頃。二色部分は薄紅と薄萌黄を交互に入れたい。途中糸掛け祭りを開催したため、余計に拾うのに時間がかかっております。すぐ忘れんだわ、手が。もうちょっと拾えばスピードが上がりそうな予感。今日も昨日もそもそも十分前後しか織れていませんけどね。

 どうでもいいけどwordpressにAIへの接続機能が追加されたようで、うざい。文章をAIに編集させろとか表示されるんですが、人が書いた文章特有の表記や文脈の揺らぎが心地よいわけよ、私としては。AIが恐怖のズンドコを正しく使いこなせるようになったら考えてやってもいい。

※AIが考えた「恐怖のズンドコ」。やはりまだまだよのう。