指が……

 一部を切り取ってウエストポーチ仕様にして使っている土屋鞄製造所のベルトポーチ(廃番)。同じものを三つ持っているため、二つをベルトポーチに、一つを肩掛けにしてお気楽に外出できるようにしたいと考えて、以前買って未開封のまま置いておいたUSA製の反射材入りパラコードを引っ張り出したのですが、平結びで結んでみたらごつい。鎖結びにしたら硬い。しかも端がどんどんほつれる。何とか一つ分は結べましたけど、痛いわ、指が。安いから買ったのですけど、結ぶのは大変ですね。もっとも本来の使い方であるテントを張るのにはよさそう。

 やはりメルヘンアートのアウトドアコードの方が結びやすいので、そちらを注文。夜間の安全に配慮して、レフ入りブラックにしました。

※痩せたのと、汚れが目立ってきたのとで、以前二色のコードで結んだ平結びの紐を処分して改めて結んだんですけど、もし試し結びをしていたら、古い物を処分はしなかったはず。ああもう。

※ポーチ1には財布とipodtpuch、A4の裏紙で作った使い捨てのメモ帳とボールペン。ポーチ2には古デジカメとモバイルバッテリー、USBなど。ポーチ3にはスマホと薬(処方薬&常備薬)とポイントカード類を入れるつもり。晴れた日のちょっとした外出なら、この三つとももう一つ小ぶりのバッグを持てば充分ですね。

いーとかーけー、にーしきーはー

 らんらんらんらんらん、いくよー。

 古い歌にやたらと詳しくなるのは介護関係者あるある。

 実は糸を掛ける時に新しく目を拾うのが面倒になって、十数段解いて目を確保したんですよ。そのせいでそれほど進んでいないように見えますが、私基準ではこれでも劇的に進んでおります。反論禁止。

※元歌はこれ。この時代の流行歌って、どなたも歌い方が丁寧。

ようやく人並みに

 10段糸を掛けて、ようやく人並みのスピードで織れるようになりました。上手な人なら、単色・中糸・40割の組み合わせなら、沙綾型でも一日7cmから10cmは織れるといいますが、私の場合は集中力がないせいでそこまでは織れず。かつ、この先どれだけ飽きずに織れるかも未知数。今回はやはり小さい布でもできる印鑑入れを作ろう。もし長めに織れたなら、先日ハーダンガーを塩化ビニルに封入したものが割といい感じに見えたので、素材が安っぽい痛バッグ計画は棚上げにして、防水を兼ねて革のバッグ用のカバーをいくつか作りたい。オイリングした後でも気軽に装着できるように、完全に封入した感じで作れるといいな。

 複数所持している本革バッグのうちの一つは、いわゆる大人のランドセル。廃番になっていると思ったらまだ売っていました。ガロンリュックというそうな。でも買ったときは「大人のランドセル」って書いてあったはず。コロナ禍以降まったく使う機会が無くて、手入れもしておりませんでしたので、梅雨になる前にラナパーを塗らねば。革バッグにはしばらくはまって集めていましたが、手入れが面倒で姪に二つやりました。ちゃんと手入れしているのかなあ。

 土屋鞄製造所のバッグは、大小のショルダー四つとトート一つ、先のガロンリュック一つを持っているので、もう多分追加で買うことはないでしょう。今持っているものを大事に使い続けます。

※全面カバーが出来そうなバッグと、出来なさそうなバッグがあるので、まずは出来なさそうなバッグから。なぜって、面積の関係。広く長く織るのは大変なんよ。

※欲しい。

エセルとアーネスト

 今は使う予定のない長いヘラやあぐりの整理をしてから、「エセルとアーネスト ふたりの物語」の続きを視聴。とにもかくにもエセルのうざさよ(´Д`)。普通のと書くと語弊があるため市井のと書いてしまいますが、一組の男女の出会いから結婚、出産、子育て、一粒胤のレイモンドの独立とそれぞれの死までを、淡々と、それでいてつぶさに描いているため、多分人によっては退屈で眠いと感じるかも。私の場合は、後半の中盤くらいまでは、先に書いたとおり「あーエセルがうざい」と斜に構えて観ていたのですけど、彼女が認知症になるあたりから自分の人生に置き換えて考えてしまい、胸が締め付けられました。私もレイモンド系の適度な親不孝をしておりましたもので。うちの親も、平均寿命まで生きるとしても、後十年くらいしか生きられないんだよなあ。まあ私が今年五十ですからね。致し方ないとはいえ。

 まあ、総じてよい映画でした。途中「エセルうぜー」と感じても、歯を食いしばって最後まで観ましょう。十中八九報われるはず。

※長いヘラとあぐりは先日調達したもの。小台どころか中台にすら長すぎるので、しばし封印。

モービウス

 昨夜、六回目のワクチンの副反応で、何か頭が痛いし寒気がするなあ、でもがっつり寝込むほどでもないし、かといって織る気にはなれないしということで、脳疲労を呼び起こさないお気楽映画ことマーベルのラインナップから、気になっていたモービウスをチョイスしてPrime Videoで視聴。まあ、なんだ、ザッツ・マーベルという感じで、何も残らない時間を無事かつ無為に過ごせた次第。脳に負担がかからなくてよかった、本当。私は別にアメコミファンではないため、マーベル映画に求めるものといえば特殊効果一辺倒なんですが、しばらく前にブラックアダムを観ていたせいで、モービウスが飛ぶ時の演出をちょっと残念に受け止めた次第。

 脚本上の瑕疵も多いし、人工血液関連のとって付けたような設定もかなり気になりましたけど、何も考えずに観るという当初の目的は充分達成できたため、よしとします。

 夕食前に「エセルとアーネスト ふたりの物語」を半分くらい観ました。こちらはきちんとした映画――マーベルに失礼――のようなので、後半が楽しみ。

※モービウスは……スパイダーマンとからんでくるっぽい。マーベルはいい加減に世界観を横につなげんのやめれ。

完了しとらんかった

 二段掛け間違えとるやないかい。きー。どちらも三目ずつ右にずれていました。つまり他の段と同じ目に掛けていたという顛末。まあ二段ですので、今夜から気持ちよく織れるよう、掛け直すことにします。昨日のワクチン接種(六回目)の副反応は、幸い以前ほどひどくなかったです。多分血糖値が安定しているから。熱も微熱くらいかな。ただ頭痛と悪寒が一時ありましたので、朝食後にカロナールさんを一錠服用しました。頭痛は継続していますが、糸掛け出来ないほどではなし。

 ところで、今日は手織り体験の日ですが、会場はどんな感じでしょうね。足元のお悪い中参加してくださった方は果たしていらっしゃるのか。ちなみにイレギュラーなイベントが開催される時のために、保存会内のグループ分けには「フリー」という区分があり、今日はおそらくその皆様が駆り出されているはず。私は今年は鹿島駅担当なので、特にやることねえんだわ。販売用の品なんて作ったことないですし、多分今後も作らなさそうな気がする。いろいろ作ってはおりますが、だいたい母の日のプレゼントに回します。うちの町内で一番鹿島錦製品を所持しているのは、ベテラン組のKさんのご実家の方かうちの母だと思います。

糸掛け完了

 いい感じに(嘘。最悪)副反応が出没してまいりました。したがいまして犬の散歩もおかずの準備も最小限。今回は片頭痛が最初に来たよ。夜中にしんどかったらカロナールを飲みます。

 糸掛けは無事完了。10本掛け終えるのに、休憩まで入れて正味四時間くらいですかね。一日あればたいがいは掛けられるかも。大沙綾や北斎など、質の悪い冗談としか思えない足の長い図案は、十年過ぎてから織ればいいやという感じだし、一段おきに掛けたとしても、休みの日を一日つぶせば、ほとんどの図案を掛け終えられそう。平日夜に整経して平の糸を掛け、翌日夜に捨て織りをして、翌日から糸掛けというペースで進めるのがよろしかろう。

 全段拾って織れる人は正直すごいと思います。錦に対する姿勢の杜撰さや志の低さがいかんともしがたいほど露呈しておりますが、作りたいもんがいっぱいあるもんでよう。

 そういえば今日、かかりつけ医のところの看護師さんから「鹿島錦ばしよいしゃっとー?」と声を掛けられました。ありがたや。

※どうも一部で誤解されているようなんですが、私は別に器用ではないですよ。器用でなくても鹿島錦は織れると思う。

※過去記事は下書きモードに移動してしまっているようですが、以前葛飾北斎のデザインを鹿島錦用に描き起こしたのがこれ。これでほぼ一模様です。えぐい。仕立てで柄を合わせるのは不可能に近いので、下げ額とかタペストリーとかテーブルセンターとかの平面作品向けですね。しかも一見した感じではもっと足が短い図案に見えるので、労力に見合わないという。

朝から糸掛け

 今日は六回目のワクチン接種の予定。昨日受診したかかりつけ医のところまでえっちらおっちら行ってきます。副反応が出る前に糸掛けだけでも終わらせておきたいと考えて、朝からやっております。糸掛け→書類仕事→接種→買い物→糸掛け→食事の準備→食事→犬の散歩→入浴→寝込むというのが今日の予定。段取りはばっちり。

 今朝がた久々の明晰夢を見まして、その状態からスライドするように自然に目覚めて、何かすっきり。普段は明晰夢から直接覚醒した後は若干体がだるいんですけど、もしかして昨日からなんちゃって毛管運動のやり方を変えたからかなあ。

 試行錯誤の末に見つけた方法なのですが、細めのストレッチポールにふかふかマットを巻き付けて、その上に横になって手と足を別々にやっています。もちろん自分では振らない。小型の振動マッサージ任せ。手足を一度に上げると、ポール上ではバランスが取れないからそうしたのですけど、考えてみたら、時短を目指すのでなければ、何も両手両足を一度にやる必要はなかったんだわ。壁にもたれかける足の角度も効を奏したのか、これまでで一番足も背中も気持よくて、比喩ではなくそのまま昇天してしまいそうでした。思いついた昨日の私に座布団五枚あげたい感じ。やることをやり終えて「笑点やそれ」の突込みを待つばかり。

 骨格のせいか、筋肉の問題か、これまでストレッチポールをそのまま使うと覿面に頸椎を痛めてしまっていたんですけど、実は今回首が当たる部分には、幅不足のためマットが巻けず、結果巻けた部分と露出した部分とで段差が出来てしまったのが怪我の功名、ベスポジに近い姿勢を確保できました。後はついでにポールを使ったストレッチ。胸から腹部の筋肉など、ポール上で伸ばしづらい部分は、別途事前に伸ばしてから取り組む予定。

 とりあえずは広域から届いたメールを印刷せねば。織り始めるのは多分日曜夜か週明けになります。

いつも忘れる塩加減

 やはり豆ごはんも食さねばということで、昨日ララベルで購入したグリーンピースを一晩以上塩水に浸しておきました。しかーし、研いだ米を内釜に入れて水を注いで、豆を入れて、いざ炊く段になって、いつも塩加減を思い出せずに困惑します。挙句調べて米一合に小さじ一と毎回呪文のように繰り返しますが、今回も多分数日で忘れる。濃度についてはもっと控えめな方がいい説もあり。なにしろネットで見つけたもんでよう。

 豆の色を綺麗に仕上げたいなら、まず豆を別茹でして、その煮汁でご飯を炊いてから後混ぜにするのがいいそうな。伝聞系なのは、面倒くさくてそんなことはしていられないから。水替えしながら長めに浸けると、少なくとも炊き上がった時点では綺麗なヒスイ色やで。すぐ変色しますけどね。

※蛍が飛び交う中歩くのは、やはり楽しい。これも今の季節だけのお楽しみ。

※やっちまった。掛けた糸を識別するのに、柄の違うマステを貼っていますが、一段、平の目の糸と同じものを貼ってしまいました。それもかなり近くに。印をつけてしのぎます。掛け直したくねえ。なおマステを糸綜絖に張る時は必ずボンドを塗らないといけませんよ。注意。

後の祭り

 大量の監視カメラでおなじみ、皆大好きドラッグストアコスモスのぴょこんとはみ出たレシート発行機を、人差し指で押して戻す作業に歓びを感じる方に朗報です。今日の受診、0.1とはいえA1Cが下がっておりました。当初に比べて薬が三種類減った上で下がるってすごいよね。飲んでも効いていなかったんじゃないか説が私の中で急浮上しております。十二指腸炎の原因になっていただけとかなら泣く。

 そういえば、病院までの道すがら、大先生が最晩年を過ごされた施設の横を通るのですが、そのたびに「もし私がここで働いていたら、織り台に経糸を立てて、道具や絹糸と一緒に持っていけたのに」と考えざるをえず、いつも切なくなってしまいます。せめてスタッフに鹿島錦保存会の関係者がいたら良かったのに。あれだけ情熱を捧げていらした鹿島錦を織れなくなって、多分大先生的には相当堪えられたはず。社会的役割の喪失は心身に悪影響をもたらすわけですし、大先生の立ち位置をもののけ姫で例えるなら、「黙れ小僧!!」で有名な美輪明宏演じる犬神モロなわけですから、最後の最後まで織ってもらいたかった。ナウシカならさしずめ巨神兵。

 あ、表題の「後の祭り」はこのことではなくて、帰り道にふと「今日は午後からなら教室に行けたんじゃね?」と気づいた件。もう糸掛けの準備をしちまっていたもんでよう。教室に顔を出してから糸掛けすれば良かった。

 なお、今回は四段拾って残りを掛けますが、次回の本金は、拾う段と掛ける段を一段おきにして試してみます。名付けて飴と鞭作戦。ただし飴が甘めで鞭が柔らかめ。