だぼだぼ生活開始目前

 もともとゆったりしたサイズの服が好きなので、ニットも御多分にもれずサイズオーバーの物を選びがち。ただ、メンズのニットは選択肢が少ない。純毛でドドメ色ではないものを選ぶとなると、「何を考えてこんな柄で作った、お前これ罰ゲームか」と声を大にして訴えたくなるようなひどいデザインのものばかり。試しにAmazonで検索してみてください。高いのにひどいデザインばかりだから。

・ひたすらメリヤスあるいはガーターの超絶シンプルデザイン
・故小森のおばちゃま風ゆったりだぼだぼシルエット
・ビビッドな寒色系 or パステルカラーもしくは白か黒

 の三つの条件を満たすものを手に入れるには、もう自分であつらえるしかないと思って、いろいろと編物のことを調べて、紆余曲折を経つつも、ようやく機械編でメリヤスが出来るまでたどり着いたわけですので、これから一気にいくで。これまで集めた毛糸も消費しまくるで。それにしても進む時は一気に進むんですね。牛歩から競歩になった印象。

 とりあえず作りたいのは

・袖なし長方形編みのロングプルオーバー(機械編み)
・同じく長方形編みの袖なしベスト何種類か(機械編み or ストレッチ編み)
・ひたら長方形編みのコクーンカーディガン(機械編み)
・メビウスショール(ストレッチ編み)
・小物類(腹巻ネックウォーマー、アームウォーマーなど。機械編み or ストレッチ編み)

 とかかな。まあ、かっちり決めずにその都度適当に。なお第一に押さえておきたいのは、色も形もフェミニンにならないこと。田舎住まいですから、陰口を叩かれたらかなわんのよ。私のガラスの心が砕け散ってしまう。特にメビウスショールとコクーンカーディガンに関しては、黒オンリーということで。

 プルオーバーもベストもメリヤスの袖なし長方形編みを目標にしているのは、編むのが簡単なのと、洗濯と整理がしやすくなるから。出来ればすべてサイズをきっちり合わせて作りたい。腕は腕だけでアームウォーマーをストレッチ編みで作るのが理想。ウェアについては、前身ごろも後身ごろも完全に同じサイズ、ただし色違いで編んで、数着程度でもいろいろと着回しできるようにするのが理想。

プルオーバーが先に出来るかも

 苦手なものチャレンジ祭り第二弾として、長いこと放置していた機械編に挑戦。絵織亜も埃をかぶっておりますけど、まあ……拙いとはいえ錦で平織りと綾織りが出来る身ですので、織物は鹿島錦では必要のない整経以外は本腰を入れて勉強しなくてもという感じ。まずは部屋の隅から「かまってよう。かまってくれよう」と私の深層心理に訴えてくるいとぼうちえさんから対処。

 前回挫折した原因の一つが、安いアクリル糸を使って目が落ちてからみまくったということで、今回は最初から本番用のある程度のお値段のする純毛糸を出して挑戦。Youtubeにある構造が同じ姉妹機あみむめもの解説動画を参考にしながら、とりあえず何も考えずにメリヤス砂漠に乗り出したところ、無事帰還。砂漠どころかメリヤス界のオアシスやないかい。最初の方こそいろいろと不都合もありましたけど、まあレバーの位置をミスしていたりで、調べることなく自己解決。四回位おそるおそる試して外してを繰り返した後で一気に一玉分編んでみたら、あっという間に終了。60目90段を10分もかからず編めるという恐ろしさ。引き抜き編みでの伏せ止めをした後ストレッチ編みが出来るようになれば、わざわざゴム編しなくてもいいし、後は綺麗なとじはぎを覚えたら、直線編みのプルオーバーなど作れそう。だいたい私は五十がらみのメンズなんで過剰な模様編みなどの装飾は不要なんだわ。錦やマクラメを活かしたいわけ。うずもれさせたくないわけ。アラン模様には憧れますけど、片づける時場所取りそう。

 冬はある程度寒いと言っても九州住まいですので、そこまで深刻になる必要はないから、気楽に編もうそうしよう。

いろんなもん作らはってすごいねー

「買うた方が安いのにまたえらい時間かけてー」と、生粋の京都人の友達に誇張した京(風)言葉でたしなめられないか不安になるくらいに編物をしています。かぎ針編みにも興味はあるし、昔やろうとしたこともあったけど、モチーフ以外でがま口とかポーチなんかの小物を作るならマクラメの方がやりやすいんだわ。それぞれの手法がクロスオーバーしている部分も少なからずあるため、いろいろ勉強したいのはやまやまなんですけどね。実際のところうみうみで手が回らないんだわ。

 モチーフをたくさん作ってつなげる感覚で、ストレッチ編みの四角いユニットを編みまくって、えっさほいらっせらーのとじはぎ祭りでベストを作る予定でいますが、使っている毛糸がSeriaのオーロラウールのため、編み終わった分だけを並べた時点で、何? 突然変異の手作りピエロ? とか陰口をたたかれそうなステキ色合い。これはもう末代まで家の中だけorインナー用として使わねば。個人的にはインスタ映えしそうで好き。ただし私にも恥という概念が一応はございまして、それを凌駕するほどではなし。外では絶対着ませぬ召しませぬという塩梅。

 昨夜は苦手なもの挑戦祭りということで、昇龍をちょっとだけ編んでみました。体感的にピケ編みの半分から三分の一ペース。そもそもピケが楽過ぎる。編地も、大量発生したウジ虫がうごめいているよう見えるのは気のせいか。

 ストレッチ編みは著作権の管理をしっかりされているとのことで、すでにメディアで公開済みのピケと昇龍以外のことを、古書で独学中の会員でもない私があからさまに書くことはできないにしても、基礎編みと純粋ストレッチ模様程度は自由自在に使いこなしたいところ。今でも週に一度は新しい編地が開発されて実用新案として登録されているという噂。

 話は変わって夢日記。書き始めてから二ヵ月で、明晰夢まで至ったのは、制御出来ずにすぐ覚醒したものも含めて六回位かな。以前に比べて増えましたが、十代の頃ほどではなし。嗚呼悲しき五十代。

 ただ、今日はレアケースでした。実は夢の中で夢を見るという二重夢を見たのですけど、その夢の中の夢を自覚したんですよ。二重夢の中で明晰夢を見るというミラクルコンボは初めて。何かしら有用なものを持って帰りたかったんですが、壁一面に壁画のように描かれたクロスステッチの図案を「刺繍はしないから要らねえ」と想いながら眺めていて、あっという間に覚醒。自覚したての夢の中では決して一つの物を凝視しないという基本的なルールをつい忘れてしまう。意識がはっきりしすぎて目覚めるんよ。

 次回の夢に期待。

※明日の苦手なもの祭りは巻結び。結び方自体は簡単なのに脳が拒絶して覚えようとしやがらない。

※編物を二段編んだら鹿島錦を二段とか、そういうペースで続けていくので大目に見てください。特に大先生。

メビウスショールという手があった

 シンプルに一色で編んだらメンズでもいけるよね。いけるよね? せめて部屋で着る分にはいいよね?

 ストレッチ編みの場合、編み地が完全にリバーシブルなので、私のような初心者さんでもまっすぐ編んでねじって綴じればはい完成。あと必要なのは根気と時間か。

 あいにくどっちもねえんだわ。

クロバー先生手広すぎ

 私が面白そうと思った手芸グッズはことごとく販売していらっさる。

 ヘアピンレースも、昔の手芸本にちょくちょく「ヘヤピン編み」などと紹介されていたので気になってはいたんですけど、いろいろ作れて面白そう。

 結局どの手法を選んでも、最後はどれだけ精進して技術を磨けるかってところに帰結するんですけどね。とりあえず手持ちの材料や過去の知識や技術を活かせるもの優先。

※昨日本屋で見かけた「着物入門(世界文化社)」。佐賀錦の項目を調べてみたら、「大映博覧会を機に名称が変更され、西陣などでの生産が始まった」いうようなことが書かれていて、絶対買わねぇと憤りながら棚に戻しました。西陣でなんちゃって佐賀錦の帯が生産販売され始めたのは昭和に入ってから。大映博覧会から数えても何十年も経過しとるわい。

忘年会終了

 昨日の友人とのプチ忘年会は無事終了。プチと付加する必要性があるかどうかの吟味は必要だと思いましたが、久しぶりに外で食べるうなぎは美味しゅうございました。実は先日も峰松うなぎのものを二尾頂いたんですけどね。こちらも美味しゅうございました。二人ともいい大人なのに、夜中に出歩くことに罪悪感を覚えてしまう、それ行け天国まっしぐらな性格をしておりますので、こんな感じで一生を終えていいんだと思います。

 ここしばらくの手芸熱も収まりつつありますが、どうにも編物をする時間がもったいない気がしますので、動画を観るだけではなく、足裏マッサージもやりながらにしよう週間。昔通販生活で買ってしばらく使っていた足裏マッサージ機を引っ張り出す所存。

 ヂャンティ織りに関しては早々に再放置。なんかね、マクラメの場合は錦の作品作りに活かせるし、編物は実用性がありますが、久々にヂャンティ織りを試してみて痛切に感じたのは「これを織る時間があるなら錦を織らなきゃダメだ」ということ。同じ織物だもんね。そりゃそうなるわな。多分他の織物も同じだと思います。知らず知らずにうちに鹿島錦に囚われちゃったんね、私は。

 編み物も、ビーズクロッシェという、ビーズを入れながら鈎針で糸を編んでいくという手法があり、金糸を使えばきらびやかなペンダントコードも自分で作れるはず――なのですが、ストレッチ編みもまだ満足にできないのにと、ぢっと我慢の子。石のビーズを金糸で編んでいって、「これ以上重くなったら首逝くわ。ほな」となるはるか前にマクラメに切り替えてというのもいいかもしれないしよくないかもしれない。

※金糸とビーズを鎖編みにしたものを三本準備し、連ねてからめるようにして束ねればオシャンゴージャスじゃね? と思った次第。鎖編みならわしでもすぐできる。

※タティングレースは、佐賀錦用の糸が手元に結構あるし、シャトルも探せばどこかにあるし、結び方の基本はマクラメのタッチング結びなのですぐ出来そうな気もしますが、綺麗に仕上げられるようになるまで相当時間がかかりそう。始めようと思って道具を買ってから何年経ってんだって話はすでにセルフ耳タコですので意識的に遮断します。なんせ鹿島錦を始める前ですからね。なんならおりがみ陶芸より前。動画を見た限りでは、佐賀錦の中糸では細すぎるような気が。太糸の方がよさそう。佐賀錦用糸は絹の三子撚りで、同じ撚りの糸はミシン糸とか一部の刺繍糸とか。正絹の刺繍糸のフジックスソワエは三本撚りだそうで、多分、強めに撚るため絡みだすといかんともしがたい佐賀錦糸より撚りが甘いはずだから、かえってやりやすいかも。知らんけど。

※タティングレースのモチーフを土台にして、上に錦の包みボタンを重ねてペンダントとかブローチにしたら白日昇天できそう。呂洞賓みたいになれそう。

いまだに巻結びが出来ない

 ええと、三年くらい前でしたっけ、巻結びの練習をします宣言したの。だいたいいつもこんな感じなので、ミシンの稽古を始めるのは多分還暦過ぎてからではないかな。巻結びに関してはとにかく苦手意識が強すぎて通信教育用の動画も観る気がしねえ。

 なぜ編物モードの今、唐突にマクラメの話をしだしたかというと、実は普段使っている腕時計のベルトがいたんできたから。これまで二回交換しているんですけどね。今回はバネ棒も弱っているようで、知らぬ間に外れて紛失。ひとしきり慌てました。目を閉じていても各機能が使えるくらいお気に入りとなっている機種(ただしチプカシ)なので、新しい物を買おうかと迷い、Amazonのカートに入れたはいいものの、どうもふんぎりがつかず。注文せずにおいて、一通り心当たりのがある場所探したところ、幸い見つけることが出来たので安堵。

 せっかく出てきたので、自分でベルトを結びたいのですけど、薄くて軽いのが売りのチプカシですから、ゴテゴテした装飾を施して重くするのはいささか野暮よのうと思案。小さいビーズ数個が多分限界。次回(こそ)は巻結びでのコード作りにチャレンジすることにして、今回は巻結びと左右結びにしようか。途中で一結びにして三つ編みにして、先にビーズを着けて、調節用の平結びでいけそう。ブレスレット風に。

 新しいことに挑戦せずに手抜きばかりなのは鹿島錦でも同じ(◞‸◟)

※やはり基礎の部分をないがしろにしてあれこれ手を出してもと反省。春の作品展までに包みボタンをフレーム結びにした鹿島錦アクセを作りたいので、週末に時計のベルトを結び終えたら、マクラメを基礎からさらおう。あとストレッチ編みも、わけがわからぬ状態で始めましたが、時々本を読み返すだけでも、ああこれはこういうことかと理解出来るようになってきて、妙に楽しい。

マーシュペイターよ永遠なれ

 和牛のマーシュペイターネタを観るたびに呼子に行きたくなります。透明なマーシュペイターの活き造りは絶品ですよね。ゲソは後で天ぷらにしてもらうもよし。

 和牛、解散するんだってさ。再び紹介高齢者コント。年末にやるオールザッツ漫才の一コーナーらしい。

意外や意外

 昭和39年の「生活のくふう」という本をデジタルコレクションでざっと読んでいて、男らしさ女らしさという項目に遭遇。てっきり旧態依然とした話かと思いきや「きょうだいでもいとこでも、異性のいるところではおぎょうぎよくしましょう。それが男らしいことであり女らしいことです」と書いてあって軽く驚いた次第。別のページには「男も料理のことをしりましょう」と、お米の炊き方から、焼き魚、野菜の煮つけ、天ぷら、おひたし、茶碗蒸し、果てはきんぴらごぼうの作り方まで紹介。私の周りにも料理を一切しない男はおりますが、どうするんでしょうね、せざるを得ない状況に陥った時は。

 もう一つ意外な発見。シェークスピアを漢字表記すると「沙士比阿」になるんだって。予備知識なしに読める人は果たしているのか。沙翁とも書くらしいで。他にも何種類か表記があってわけわからん。

 いや「人肉質入裁判」って何、どんな話――と、焦りながら調べたら、ヴェニスの商人でした。タイトルしか知らねえ。考えてみたらロミジュリくらいしかまともに知らない。小学生の時にシェイクスピアの四大悲劇はハリマオと覚えるのよーと、担任の先生がおっしゃってたっけ。ハムレット・リア王・マクベス・オセロ。私は親から聴いてハリマオのことを知っていたからいいですが、知らない人もいた想い出。

 当時その先生から百人一首も覚えさせられましたが、途中で先生の方が飽きたんだわ。ちなみに最初に教わったのは小野小町。年齢を重ねるほどに共感を覚えるようになる歌ですよね。二番目は柿本人麻呂で、他は持統天皇とか山部赤人とか。崇徳院は落語で覚えた派。

やっとられんわ!!

――となりそうになったので、ベスト→腹巻に変更。極太糸のはずなのに時間がかかって仕方ない。他にやることいっぱいあんだわと自分を正当化しつつ、増し目減らし目なしでサイズを気にせずガシガシ編める、ドデカネックウォーマーを編んで、機械編の練習を数年越しに再開する試み。バラクラバにもなるというやつ。前回機械編に挫折した理由はわかっています。わしは何も知らずにダイソーのアクリル毛糸で練習してたんだわ。機械編ってアクリル糸との愛称はよくないらしい。プラだけかもしれないけど。

 日常的に自分で編むのはもう小物のみでいいや。二日以上かかる物を編むと精神が崩壊しそうになります。そんな自分をいたわる作戦。昨夜久しぶりに時間をかけて織り台と格闘したら、ただでさえ悪い手際がさらに悪化していて自分でもドン引き。やはりコンスタントに続けるべきは編物ではなく錦でなければならないと実感。

 いつも何かしらやらかしがちの母も、若かりし頃編み機を買っていたそうで、上達したら二台体制で行けるかも。まあ、購入したのは私が生まれる前のことだから、おそらく補修は必要でしょう。

※バラクラバという言葉を覚えたのは最近。初めて聞いたのは一昨年くらいかなあ。極北の地に住んでいるわけではないし、編める技術もなかったので思い出すこともなく過ごしてまいりましたが、期せずしてYoutubeで再開。あみもの予備校のこけし先生多分何かクスリやってる説は私の中ではかなり濃厚ですが、作為的に甘ったるい声でおっとりしゃべりながら「編んでいる私ってこんなにすてきぃ」という演出をする女にはイライラが募り、編みかけの毛糸よフエルト化してしまえとお湯をかけたくなるので、このくらいのテンションで続けてもらえると見る側としては助かります。もしかしたらアメリカ式なら私も棒針編みが出来るようになるかもしれない。