昼休みいっぱい格闘

 昼休みをほとんど使って平織りをした結果です。

  1. 意識的に縮めることで、織れば織るほど経紙が切れた隙間は近づいて目が整う。
  2. ただし、24.8cm幅で40本切れた経紙の場合、中糸で織っても完全に整うまでに少なくとも20cm以上は必要。
  3. 幅は概算で20cm未満まで縮むため、そこからさらに太糸で緩めに平を入れて、今度は均一に広げないといけない

 結論としては「労力と材料の無駄」ですね。戦略的撤退。

 癖のついた経紙を矯正する場合、途中の作業で切り取らずに済むものだけを選ぶ必要があると確定。多分切るのが数本程度であれば、矯正する価値は十分にあり。捨て織りは安い木綿糸推奨。保護膜が加水分解して貼り付いた安いソフト金やソフト銀などは、取り組むだけ時間の無駄。買った方が早い。

 今回の経験で、癖の付いた古い経紙でも、素材や状態によっては矯正して充分織れることがわかりましたので、費用対効果を鑑みて再生するに値しないものを処分します。次の作業はそれに加えて引っ張り紙の貼り直し。その後再度古経紙の矯正作業をして、メッシュワークや裏地用の平織りの確保を兼ねて引っ張り紙の具合の確認。それから自前の着色銀→本金と進めます。今後も時々オークションなんかを覗こう。

※「加水分解」という解釈が正しいかどうかは不明。

久しぶりにオカリナ動画を漁る

 いろんな方がオカリナ系のチャンネルを開設されている模様。おすすめオカリナなども確認しましたけど、とりわけ、安定した品質のオカリナを量産する態勢が整えられているということで、TNGやフォーカリンクは評価が高いようですね。さもありなん。フォーカリンクはプラ以外では貫入仕様のコラボ商品であるルバートのACとSCを持っていますが、確かに吹きやすい。TNGは未入手――と思っていたけど、プラのトリプルがTNGか。それぞれ台湾メーカーです。中国大陸のオカリナも安いのに品質の良いものが増えているとのことですけど、中国は陶器生産の歴史も古い上、伝統楽器の宝庫でもありますので、そもそもが一昔前の中国製電子機器と同列には扱えません。伝統楽器のシュンもオカリナの親戚みたいなものですしね。

 いい加減自分のオカリナくらい自作しないとぢっと手を見る。自分の手と自分の息に合わせたオカリナがやはり欲しい。形は不格好でもビジューでごまかすいからいい。手持ちの信楽土は変な形で乾燥しきって、観光地のちょっとした奇岩みたいになっておりますので、水に浸けておかないと。多分オカリナ作り→おりがみ陶芸とマイブームがリフレインしていくような気がする。実はここには一切書いていないライフワークが他に二つあるんですよ。体は一つしかないのに。

※私が気づいていなかっただけで、ダルレSCはまだオカリナハウスでも扱っていました。

光るオカリナも蛍狩りの時に吹きたい。独自ポイントが1000がたまった暁には、ダルレのグリーンと光るオカリナを抱き合わせで買おう。

織り始めました

 矯正経紙その後。「織る」という点についてはまったく問題なく織れています。ただ、幅24.8cmで立てている中、40本分切れているわけですから、なかなか整わない。わざと(ここ大事)縮めながら織っていますけど、かなり捨て織りしないといけないみたい。多分まだ10cm以上織らないと整わないような気がする。どうせ使えない部分なので木綿糸にするかどうか迷いましたが、ACB諫早店で一枚50円だった古い佐賀錦糸で織っています。捨て織りにするなら染み付で充分だから、淡い色も買っておけばよかった。

 なお40本のうち39本は中表に張り付いたものを剥がす過程で切れました&切りました。一本は矯正中に不注意で。三本切れて一本残ってさらに三本切れた部分が難所。逆に縮めずにわざと経紙の隙間を残しても表情が面白いかもしれない。教室に持っていったら十中八九怒られますけど。

 やはり切れるリスクのある貼付き系は処分することにします。

※織り台から外した経紙にも癖が付いていました。巻き取った部分など

 あんたお母さんに内緒でパーマかけたやろ( ゚Д゚)
 天然やで( *´艸`)

――的な昭和の親子の口論を彷彿とさせるくらいにはくるんとカール。

トルコ地震関係の記事。悲しいことですが、この種の善意を利用して金儲けを企む人間もいるので、寄付先には十分にご注意を。

オカリナのストラップホールを持て余しているあなた

 相変わらずそれは私。初心者向けの物には必ずといっていいほどストラップホールがあるんですね、オカリナって。上級者向けのにはあまりない。まったくないわけではないですけど、邪魔なので。穴が邪魔というより、穴に結ぶ紐やストラップが邪魔。

 1,000円程度の安い物からン十万の高いものまで、さんざっぱらオカリナを買いまくった挙句に、「柔らかい息で吹ける」という理由をメインに、そういう初心者向けのものを普段使いに選んでしまった以上、ストラップホールとも無難に付き合っていかねばいけないわけで、しょうことなしに私が出した答えがこれ。

 ビジューは正義。

 白のパール調ラスター(水垢にあらず)が美しい亜音ソフィアの方は合成スピネル。Zinダルレの方はまさかのダイソー製キュービックジルコニアを両面に貼り付けています。私の場合は何か貼り出したら止まらないため、これ以上は自粛。

 亜音LのSCには恐れ多くてこの手の物は貼れません。Seriaで薔薇のデコパーツを見つけたので、それを「取りたい時はいつでも取れる」ように、両面テープなどで軽く貼り付けてみます。ビジューに関しては、亜音ソフィアは本焼きで薬品には強いため、アセトンをしみこませた綿棒などですぐ剥がせるでしょう。樹脂素材のZinダルレは力業以外では多分無理。結果として一蓮托生。

 デコデコさせると立体的になりすぎて保管が大変ですから、まあ、軽く。ただSC管に比べてガタイのよいACのソフィアにはまだ貼ってもいいかも。

 遊びは終わり。今から入浴して、その後昨日の矯正経紙で平織りしまくります。樹脂が著しく加水分解を起こして極めつけに張り付いて一体化してしまっている半端な幅の経紙――ソフト金と初めて見たソフト銀――に関しては、さすがに処分の方向で。幅3cmくらいのその手の経紙をさすがに矯正しようとは思いません。織り始めるまでに多分私の心が折れてしまう。

亀巣立ち

 ストラップが二つ出来ました。一つは失敗したので包みボタンペンダントのパーツにします。二匹で仲良く旅立ちの儀。画像で気づきましたが、右の亀の左下、何か糸がたわんでません? ちょっと修正を試みよう。もしかしたらもう一度作り直すかも。

 蛇足ながら今日の気づき。ZENONの安い木製リコーダーにはアウロスのファイフの頭部管がぴったりはまる。隣のローズクオーツは転がり止め。

 名付けて「AUONのファイコーダー」。楽器としての難点が一つあるので挙げておきます。

 吹きづれえ。

セルフポイント制導入

 ストレッチや踏み台昇降など、毎日続けていることや、新しく習慣化したいことなどをまとめてポイント制にしてみました。総菜を買わず自炊をすれば1ポイント、マグボトルを持っていけば1ポイント、踏み台昇降をすれば1ポイント、お買い得商品をまとめ買いすれば1ポイントと、何をやっても1ポイントを付与して、1,000ポイントごとに、自分へのご褒美としてその時々で一番欲しい物を買うという寸法。

 錦を織っても1ポイントですよ。これでいろいろなことを習慣化していこう。

 物欲万歳。

※歯磨きしただけで1ポイントは自分でもどうかと思う。

矯正完了

 もしかしたらヘアアイロンなんかがあればもっと早く出来るんだろうか。でも持っていないし。買うと高いんでしょうね。値段すらわからず。でもまあ、これだけ癖が取れればそのまま綾織も出来そう。今回はしませんが。ただ、時間がかかるのと面倒くさいのがなんとも。新しいのを買った方が早い。これはソフト金なので、包みボタンの裏側なんかの目立たない場所に使う予定&拾ってまでは織りません。

「ここまで癖が付いたらもう織れんもんねー」と大先生がおっしゃっていたもの以上にくしゃくしゃだった経紙を再生できたのは素直にうれしい。ちょっとだけ鹿島錦保存会に貢献出来たかもしれない。「癖の付いた経紙は、一度台に張って、裏側をおしぼりで優しく濡らしながら起こし板で10cm前後を目安にピンと張って乾かす」で整えられます。以上。

 まあ、経紙の癖の強制に関しては及第点ということでいいんですが、作業の途中で気づいたことがありまして。うすうす感づいてはいましたけど、引っ張り紙の右半分の張力が左半分と比べて格段に弱いですね。まったく偉糸を入れていない状態で慎重に巻いていっても、奥の方の引っ張り紙の右側が、2mmから3mmほど斜めに上がってしまう。何度試しても同じ。触っても何かたわんでいるんですよ。これは大変。経紙のくせどころの話ではありません。

 これまで織ってきて確信したのですけど、今の私には小台のサイズ感がしっくりくるんですよ。オカリナでSCをメインに選んだのと多分同じ理由。軽さは正義。重いもん持ちたくねえ。再度中台を棚上げにして、癖を取った経紙でどれだけ織れるか実験した後、小台の引っ張り紙を張り替える作業をしようと計画。小さい台では着色銀のグラデーションを活かせる幅がないのが口惜しいですけど、まあ……今の技術で広く織ってもどうせ縮むし。セルフ痛み分けということで。

 引っ張り紙に関しては、一番最初に巻いたのが、実は東急ハンズで調達した厚手の和紙。アートコーナーにあったから、多分表情を出すために意図的に厚みに差異がつけられていて、それが張力に影響しているのではないかと推察。それプラス私の生来の骨格のゆがみで、かなり織りに影響が出ているみたい。何にせよ引っ張り紙は均質なものの方がよいに決まっていますから、かえって機械漉きの方がいいかも。

 amazonで検索したら、四倍強い障子紙という商品を発見。小台の場合、織れる最大幅が28cm弱のため、美濃判はぴったり。君に決めたぜべいべ。安いし。9.4mですから、かなり長持ちしそう。追記。成分を確認したらポリエステル60%で、木工用ボンドが使えませんでした。そのままでは引っ張り紙には使えません。でんぷん糊で織り台に貼り、経紙を立てる時はポリエチレン対応の強力タイプの両面テープで張り付けて事なきを得た次第。

※中台や佐賀錦台に張った着色銀の経紙もいったん外します。時間が取れるようになってからご降臨願う予定。今はまだ小台一台で精進。

※うっかり心の声が漏れた部分に打消し線を引いております。

※本格的にやるなら、片面だけ通電できる切り替え式のヘアアイロンがいるかもと思って調べてみたところ……高い。

ブチブチ(切れ)祭り――経紙再生実験

 土曜日のオカリナ整理ぷちぷち梱包祭りに続いて、本日はぶちぶち祭りを開催。昼休みに、まず手始めに「これ本当に織れるの?」とドン引きせざるを得ない程度に癖がついて傷みまくったソフト金の経紙をまず手に取ったのがその皮切り。本金などではありえないことなのですが、ソフト金を始め、樹脂でコーティングしてある(らしい)一部の経紙は、保管の仕方によっては互いに貼り付くみたいで、広げる過程でバリバリのベリベリ。とにかく折りたたんだ状態の物を開かないと話にならないということで、バリバリベリベリと音を立てながらはがしていきました。当然裁断された部分もくっついていて、出来る限り慎重にと思ったのですが、なんせ貼り付きながらこんがらがっている状態ですので、私の堪忍袋の方が臨界点を迎えまして、かなりの量を切り取る羽目になりました。それも最初はハサミを使っていたのに、後半は指で勢いよく以下略。画像右上のなんじゃもんじゃみたいなものが、切った分。本金ではないのでこのまま処分しました。

 経紙にもいろいろありますけれど、どうも顔料で着色したものなどはコーティング剤を塗布してあるよう。おそらく剥離予防のためなのでしょうね。木炭デッサンで仕上げにフィクサチーフをかけるみたいな感じかも。中表で保管するときは、間にくっつき防止のためにクッキングシートを挟んだ方が無難かもしれない。そもそもある種の合成樹脂は加水分解する恐れがありますので、湿気のあるところには保管しないのが鉄則。ZinのジニやNobleのプラオカリナのべたべたも処理するのが大変でした(´;ω;`)。

 裁断の際(きわ)の部分もかなり傷ついてしまったため、ボンドを塗ったマステで補強。織り台に張り、平の目を拾ってある程度整えてから、起こし板を入れて10cm程度ずつ癖伸ばしに挑戦中。裏からおしぼりを優しくあてて湿らせた後、起こし板を手前に持ってきてピンと張るという作業の繰り返し。思ったほど時間はかからないのが何より。

 完全に癖が取れるわけではないにしても、平織りをする分には特に問題なく仕上がる模様。最終的な判断はすべての作業を終えた後で。ただ、果たしてソフト金を使って何かを仕立てることが許されるのかどうか。もちろん提出物には使えないながら。大先生的には「本金かプラチナが本筋。銀は……微妙」という感じでしたし。ごめんね先生。明日はホームランだ。