やたらと分厚いヘラ問題その後

 以前の記事で紹介したやたらと分厚いヘラ問題。戦前のもので、煤竹と思しき素材で出来ていて、先端はほどきベラのように丸く、しかも丸い穴が空いているという謎が過ぎるヘラのため、これ何、どう使うんと悩むばかりでしたが、今しがた、おそらく本来の使い方(の一つ)が判明。

 これはあれだ。糸掛け用だ。分厚いおかげで拾わないといけない目ががっつり浮きます。拾いやすさに衝撃。多分浮き綾もいけます。なんなら3-3の綾を拾うのも楽かも。いちいちヘラを左手で手前に起こさなくても、自然に平の目が浮かんでくれる。なるほど、そういうことか。

 もう一つ気づいた点。先端に穴が開いていると紹介していましたが、逆にも地味に開いとる。穴あきのヘラは、短くなった糸を通すのに使ったりしますが、佐賀錦用だから、もしかしたらこよりを通すための穴かな。

 確証はないながら、削らずにそのままにしておいて良かったと痛感。意味があってのことやってんね。

戦前の経紙は結構シビア

 要らないよね? ここ要らないでしょう? 事実上織らないに等しいところだもんね。なら箔は貼らなくていいよね? という当時の職人さんの魂の声が聴こえるよう。若干撚れた部分がありますので気を付けて織らないと。当時は蒸着しての製作はなかったでしょうし。

※基本は綾で下ろして、押さえが甘い部分は平で整える感じで行ってみよう。押さえる強さも弱くして様子見。今回は桝系の図案を、ほんのり挿し色をしつつほとんど単色で織って、縮み方のパターンを確認。

※ストレスマネジメントとして、寝る前のストレッチの後、アイスノン枕+手の中にあずきパックを持って、簡単な瞑想を継続してみます。例年今の時期は窓を開けて寝ると、稲の苗の上を渡る風の冷たさで風邪を引いたりするんですが、今年はちょっと熱気がこもった感じ。さすがの水田パワーも、気候変動の前には形無しか。

強制終了しました

 終わりの方、平織りを長めに入れる予定だったんですが、どうにも綺麗に抑えることが出来ずぐちゃぐちゃになってしまいました。ちょっと織りが雑すぎる気がするので、気を取り直して今日から一ヵ月銀を織り、来月盆前から次の教室の間まで、同じ色の着色銀を織ってみます。帯に入る前に、まだまだ自分の至らない点を確認しないといけません。いろんな伏兵が見つかりそうな予感。

 今日織り終えた分は、仕立ての練習に使う予定。これはこれで贅沢かも。

映画三本分織るぞー言うてましたけれど

 昼食後、はるばるギリシャから御足労くださった眠りの神ヒュプノス様をお出迎えするのに忙しくってよう。まあ平たく書けば疲れて寝ていたわけです。買い物にも出たし。犬の散歩もあるし。何この言い訳祭り。

 一応四十段以上は織れました。今夜は早めに寝ます。

 それと、今日織っていてちょっとした発見がありました。今の織り、どうにも汚く見えて仕方ないんですけど、次に同じ模様を織る時は、もっと綺麗に織れるかもしれない。多分両脇を引っ張らなくても、今回よりは縮まなくなると思います。

 現状こんな感じ。中糸のもこもこ感も相まって、押さえの甘いところが目立ちます。傍目にはまったく進んでいないようにしか見えませんかそうですか。経紙の上端がようやく表に出ましたので、残り30cmほどで織り終わりなんですわ。掛けた糸を外したら鹿子を織るつもりでしたが、平織りも要るのを忘れていました。

※色漆ではなく蒸着銀に着色してもらったものです。銀なので本金より織り心地が硬い。

嫌な予感がする

 仕事のために11月の祝祭日を調べていて、文化の日が連休になっていることを知りました。確か前回連休になった時は、文化祭の日程が延びて、通常3日間だけ開催される鹿島市の文化祭が、都合5日間になったような。まあ働き方改革などの影響もあるから、その時と同等には扱えないかもしれませんが、何かしら嫌な予感をひしひしと感じます。プリンプリン物語のカセイジンなみに。ボンボンの髪の毛って白カビみたいだったよね。私は今年文化祭の担当なので、搬出と搬入以外にも、最低一日は実演や小物づくりの手ほどきのために出なきゃいけねえんだわ。レセプトの準備もあるのによう。辛い。実はその伝説の5日間開催だった時も担当で出たんだわ。あの頃は大先生がまだご健在でした。起立性低血圧でいらしたんでしょう、しょっちゅう支えていた想い出。

 懸案の織りの方はどんどん進んでいます。しかーし、進行に比例してどんどん縮んでいます。やれやれ。縮み過ぎてもうこれ以上は縮まなくなった状態。使える面積は充分あるため、木目込みを作るのに問題はないのですけど、これまた辛い。中央部分に関してはいつも一切縮まないのが謎。単純にゆとりが足りないだけなら、中央から縮みそうなもんじゃないですか。端の方から縮む理由を教えて巧い人。

 私の場合、普段は右の縮みが激しくて、左にどんどん詰まってくるのですが、今回は両側ほぼ平均的。これはある意味上達なのか。花菱をこれでもかと並べた図案のため、縮み具合が如実にわかります。とにかく今はひたすら織ってコツをつかむしかない。←これまでがサボりすぎ

 反対側からは「ボクモナカマニイレテクダサイ」とそこはかとなく自己主張をしつつ、上端さんいらっしゃい。祝。さすが短い経紙。短いって言ってもこれが引き箔のスタンダードサイズですからね。越前屋さんや、特注しない場合の経紙の長さは通常これ。鹿島錦の場合は特注のため、常に長さが3尺3寸ほどなんだわ。

百八段織ってみて気付いた

 図案の選択を間違っとる。わしは一体どうすればええんじゃ――と嘆きつつも、今さら無かったことにはできないので、このまま進めることに。今織っているのは花菱と立湧と桝を組み合わせた図案なんですが、糸と経紙が同系色過ぎて、アウトラインが判然とせず、花菱を立て続けに拾い間違えているようにしか見えない。まあ、織っている間は微妙でも、仕立てたら見栄えが良くなるということはままあることなので、今はぢっと我慢の子。咳も一向に治らずしんどいため、今日はこの辺で。

まあ、いけるかな

 一模様十八段を織ってみました。なんとなくこのまま無難に織れそうな予感。掛けた糸を使えなくなったら3-1の鹿子→流水と、簡単な図案のコンボで乗り切る所存。色のせいで著しくわかりづらいですが、とりあえず掛けた目を信じます。掛けている途中でミスを見つけ、糸を外さず目の修正を敢行したなんてここだけの話。また新たなる小技を会得してしまった。

 織りの傍ら、エイブルまで出かけて、春風亭一之輔独演会のチケットをゲット。ちなみに私の整理番号は最後尾の73番。よもや朝から並んでまで買っているとは思わないもんでよう。もちろん「このにわか落語ファンどもめが!!」とは思ったりしないよ。大人だから。列の前の方には、知り合いの顔もちらほら。なおグループの代表として一人で何枚も買われた方が相当いらっしゃるので、おそらく現時点で二百枚以上は売れていると思います。

 私の直前の方が熟考されるタイプで、相当待たされ、エイブルの方も申し訳なさそうにしていらっしゃいましたが、鹿島錦保存会から分裂したサークル綾のマダム勢が、織り台片手に音楽室入りされるのを眺めていたりした私は、別にイライラもせず。やはり主力はマダム勢よのうと、そんなことを考えていた次第。

 一階席は、先行販売分はあらかた埋まっていたので、とりあえず二階の一番トイレに行きやすそうな席を秒で指定。落語会の座席指定では一切悩まないタイプです。どうせカミシモ切るんだから、正面にこだわる必要ないんだわ。

 一之輔師匠の落語は、コロナ禍前に佐世保で拝見した一朝師匠との親子会以来。あの時は鰻の幇間などでした。

こんなところからムスカリさん

 何がどうしてここから咲いたのかさっぱりわからない。雑草だと思い込んでいたのに。春になったら抜こうと予定していたのに。あやうく悲劇に見舞われるとこやったわ。さすがに球根から咲く花はたくましい。

 私も球根植物並みにたくましくならないといけない(ただしすぐ腐れやがるアネモネは除く)と思って、蝶の試作。成功か失敗かとひざ詰めで問い詰められたら「失敗です」としおしおのぱーにならないといけないくらいの出来ですが、作っている途中で「こうすればええんや」とひらめいたので、次に作る時は多分もっと綺麗に出来るはず。試作って大事やね。大事すぎてドキがムネムネするやね。実は見た目より布が要るので、糸掛けした時でないともったいなくて作れませんけどね。厚みが出る問題に関しては、細糸ならある程度相殺できるかも。

 この蝶、最初はかんざしにしようと考えていましたが、パーツとのバランスが悪すぎるためペンダントにすることに。アクアオーラのビーズが合いそう。使った布に関しては、これは初めての経験だったんですが、どう頑張っても押さえられなくて、段と段の間に隙間が空いてしまっているので、あまり使いたくなかったり。でも他に使えそうな布がなかったため致し方なし。思えばこの頃から肩に力が入っていなかったのかもしれない。綾織りの折り紙がもっと綺麗に出来るようになっら、蝶アクセ作りまくるで。枯れ木も山の賑わいならぬ、小物も展示の賑わいやで。

 ここしばらく編物と楽器の練習にはまっていたことに関しては、徐々に落ち着きつつあります。コンサ―ティーナさんに関しては完全にお暇願いました。インテリアグッズとして余生を過ごしてもらいます。なお、私の脳の仕様だと、どれだけチューニングに心を砕いても、弦の多さゆえかヴィオリラ&大正琴の音を雑音として捉えてしまうようなので、一弦から三弦を取っ払って四弦を二本張るという我流の構成に。CとG、あるいはDとGかGとGでチューニングして様子見。後はのんびり弦探し。ギター弦とかハープ弦とかいろいろ試してみたい。本当はピックではなく指で爪弾きたいんよ。

 編物も、今編んでいる母用のゆったりまっすぐベストを編み終えたら、多分しばらく落ち着きます。時間が無さすぎて鹿島錦がおろそかになっているため、次からはウェアは引き揃えでかぎ針編み、小物はストレッチ編みにして時間を捻出するようにしたいところ。

 これからACBに行って、展示用によさそうなものがないか見繕ってきます。ディスプレイ用の台が欲しい。

※最近Youtubeでやたらと将軍の動画を薦められるんですけど、ポリコレとは無縁だからこそ大変な評判になっているという分析に失笑。マジョリティの偏見や思い込みというフィルターを除外して、マイノリティの文化を過不足なく正しく表現するというのが本来のポリコレの趣旨なのだから、正しいポリコレを徹底したからこそ評判になっているだけなんですけどね。あとね、時代劇の描写が歴史的に正しいとは限らないんやで。これまでのアメリカ目線の勘違い丸出しの描き方と比べて、はるかに時代劇として正しい演出がされているのは認めますが、時代劇には時代劇の様式性があり、現実の歴史と比較した場合、簡略化されたり美化されたり、演出過多の部分も案外ある。水戸黄門にまさかの巻き台の佐賀錦が出てくるのと同じ。そのあたりをはき違えて解説してはいけません。

カードケースを先に作った

 カードが二枚しか入らないわりに、自己主張の激しいペンダントになるでよ。許してクリシュナムルティ。展示用なので今回は繊細かつ安いチャームを使いましたが、がっつり接着できるものでないと首から掛けた時に恐ろしいことになりそうな気がします。次に作る時に要検討。

 裏地にはサイズ調整を間違えた水色の本革を使用。角度によっては上の方からこんにちは。もっとも、この手のこだわりは、さらにその上に貼り付けたカード入れが合皮なので意味ないかも。今回はスマホケースに貼り付けるタイプのものを。試作ということもあり、いずれ本側製に取替えます。印鑑入れより実用的なので、友達に配るのはこれにしようと今決めた。

 後は懐中時計を使ったペンダント。もう面倒なのでコードは結ばずバチカンのついたパーツを貼るだけにしようかな。

※チャームより錦のペンダントを貼り付けた方が良かったかもと反省。