織ろうにも織れんもんで

 代わりにオカリナ製作モード。おりがみ陶芸の時の厚手の陶芸紙のくずから集めた再生粘土でまず試してみます。波佐見の土がベースらしいですが、いろいろブレンドしてあるそうで、普通に焼くと高確率で割れるんですよね。まあ水分や温度の関係なんでしょうが。配合は企業秘密なのでさっぱりわからず。ただいまタッパーの中で水分を吸収させているところ。まあ、作る練習用にはいいかな。どうせ鶴を作るためにドベも作らないといけなかったし。籠作りの準備や本のスキャンもしないといけないので、明日から試作できるかは不明。

 こだわりポイントとして


・気軽に持ち歩けるようなペンダントタイプにしたい。卵型が理想。なぜなら卵は何かを生み出す形だから。
・運指はペンダントオカリナ御用達のイギリス式をアレンジして片手で吹けるようにする。
・マーブリングとデコパージュで遊べるように白い土で作成。仕上げは安全性を考慮した食器用塗料で。

 鳴らすだけなら何個か作ったことがありますが、その先の調律が面倒でよう。いずれも途中で作業に飽きたため、高音まで綺麗に出るかも不明。でもイギリス式なら調律も早く済むからいいかな。

 片手で演奏できるようにしたいのは、もう一方の手で作業しながら吹けるから。吹きながらだと掃除機をかけるのも楽しそう。二本持ってハモらせたりお互いに出ない音域をカバーしたりももできるでしょう。将来片麻痺になる可能性もないわけではないので、それも視野に入れております。イギリス式だとイタリア式より音域が狭くなりますが、それは仕方ないですね。

 小さな鹿島錦を貼る所も確保したい。最初から木目込みが出来るような溝を作っておくのはいかがなものか。

 片手オカリナで検索していたら、葦笛工房さんのサイトに遭遇。拝見するのは何年振りだろう。知らぬ間に動画がどえらいことになっております。片手演奏で細長くする場合だと、やっぱり指を固定する部分いるよね。ペンダント紐の一部にループを作れば大丈夫かも。

片手オカリナのダブレット……だと……。片手オカリナの半分は優しさで出来とるんね。もう半分は技術。

※栗っぽくて好き。

埋めたり削ったりした方が実は早い

 引っ張り紙(仮)が届くまでは何も織れないので、踏み台昇降をしたり、片付けをしたり、オカリナを吹いたり。これも肩を痛める原因の一つかも。ACだと肩がうずいてくるので、軽いプラのSCで。

 さて、世の人々を惑わしてやまないオカリナのピッチ問題ですよ。以前佐賀大学の学生さんが、「日本画をやっていると筆の形に添うように指が変形したりするのですが、鹿島錦でもそういうことはあるでしょうか」と大先生に質問されたことがありました。「だいたい鹿島錦を始めるのはある程度の年齢になってからで、自分の身体の方に道具を合わせる(削ったりとか)方が早いから、そうします」というのが、おそらく無難な回答。多分オカリナも似たようなもので、とにかくそれぞれの個体で正確な音を出せる息量や息圧が違うから、変に力んで練習するより、自分の息に合わせて楽器の方を削ったり埋めたりした方が早い。これは出荷前に調律する人が、自分の息で音を合わせるのが主な理由。他には吹くときの湿度などの環境の差や、孔を押さえる指の力の入れ具合とか。SC管なんて指に力を入れただけでピッチが上がるので説教必須。

 知識や技術がある人であれば、音を殺さずにオカリナの方を調整すると思うのですが、楽器の中では安価とはいえ、やはりそこそこのお値段がしますからね。素人目線で考えれば怖いのも確か。私も、捨て孔や指孔を削る程度ならまだしも、歌口を加工する勇気はなし。全体的に音が高い場合は、一番下の音が出る孔、あるいはあれば捨て孔をちょっとマステで塞ぐとか、その程度でいいから気が楽。

 やはり一番いいのは自分で作ることなんでしょう。ストレスフリーで吹けるようになるためには。

※セラリーナの型で作るには、6mmのたたらが必要とのこと。手持ちのは何ミリなのか測ってみないと。完成したらマーブリングやムーミンのデコパージュをして遊びたい。

※調律の練習のため、ミニセラリーナを購入。小さいのでそのまま音域を広げるのは至難の業。多分穴を広げることでイギリス式運指に出来るかな。アクリル絵の具でマーブリングとデコパージュも試してみるよ。ついでにマクラメでストラップを作る稽古も。普段とは違うやり方を試してみます。

織りてえ

 なんでしょう、引っ張り紙を剥がした途端に無性に織りたくなるというこの状況。「モスラの卵を返してください」と懇願する小美人のような。織り台を返してくださいと一昨日の自分に土下座したい。

 ところで、TNGはじめ、本焼きなのにキンキンしないオカリナがありますが、多分壁の厚さが関係しているのではないかな。穴の部分まで含めた容積が音の高さに関係するので、穴が小さい=壁が肉厚なんでしょうね、きっと。

 今さらながら、つくづく有田の窯業大学に進んでおけばよかったと思います。車で通えたのに。

「竹崎カニ」表記問題に関して

 激怒しております。これほど憤ったのは四十九年生きてきて初めてかも。

 嘘。怒っていない。穏やかそのもの。背中痛いけどね。

 まあ別にどうってこともないのですけど、最近「竹崎カニ」という表記が正しくて、「竹崎ガ二」が間違っているという誤情報が流れているので、訂正しておきます。より正当なのは実際は「竹崎ガ二」の方。

 もともと方言では「ガネ」ですからね。昔「竹崎ガニ音頭」なんてのも作られたし。濁点をつけなくなったのなんて、つい最近のことですよ。

※記憶をたよりにシングルオカリナ(C管)で竹崎ガニ音頭のメロディを辿ってみたら吹けた。Gで始めると下の音が一音足りないので、Aから吹き始めるべし。Fには#を。町内の老人会で吹くとキャッキャウフフと喜ばれるかも。

今年限定の不調

 まさか四十代最後の年に四十肩に悩まされるとは思わなんだ。先日から痛みが慢性化していたんですけど、昨晩は寝られないほどの疼痛があり、悶絶。アミラーゼの数値が先月の検査で上昇していたので、膵炎の可能性もあるみたいなんだけど、こちらは先日検査をしたから、その結果待ち。多分違うと思う。胆石とかなら嫌かも。どんな形であれ、手術も入院もしたくない。

 良かれと思った障子紙にボンドがくっつかなかったり、痩せてきたと思ったらバッグが肩にかからなくなったり、世の中ままならぬもんですな。

案の定

 届いた障子紙の一部を切り取って木工用ボンドを縫って貼り合わせたところ、一切貼り付きませんでした。さすがポリエステルパワー。まあでんぷんのりなら大丈夫なんでしょうけどね。別に注文しているカラー障子紙に期待。実は昔の佐賀錦の台って、引っ張り紙がやたらと薄いんですよ。え、これで大丈夫なの? と目が点になるくらいに。とりあえず一番引っ張り紙に負担がかかる平織りで古経紙を一枚織って、試してみなければ。ダメならまた別の方法を考えます。

 自作オカリナの件も、どうしたもんかと思案中。恥ずかしながら買った後一回も使っていないセラリーナの型を持っているので、それを使おうかなあ。いったんその型を使ってある程度のところまで作って、若干中を粘土で埋めて、指孔も開け直して。型作りでAC管になるようにサイズを作ってあるようですので、いくらか埋めたら基本の音が高くなるだろうし、孔の数を増やして音域を広く出来ないか挑戦したい――のはやまやまですけど、上達するまでは鹿島錦をベースにしないと大先生に怒られますから、しばらくは時間の節約と練習を兼ねてオーソドックスに作ろうかな。でもそうするのもまだまだだいぶ先の話でしょうね。道具の整理などの準備は始めておきますけれど、春の作品展までに作らないといけないものもあるし、本金も織っておかないと、提出物がなおざりになってしまう。

 なお、なぜ型作りにこだわるかというと、立体造形が苦手だから。オカリナ型はいくつか持っていますが、セラリーナ型が一番作りやすそう。

※むっちゃやりたい、何これ。素焼きにマーブリングかー。AC管のオカリナの場合、個体によっては、高い音を出すときにラビュームを胸に引きよせるようにしないといけないのですが、セラリーナの場合は普通に持つだけでその状態になるので、オカリナより扱いが易しいと言われています。指の位置も確認しやすい。運指自体は一般的なオカリナさんとまったく同じ。低いラが出ないだけなので、ZinのZiniとかピエタと同じ音域。

※下の方に粘土を加えて、ストラップホールを下側に付けたい。他の位置だと吹く時の邪魔になる。

桂小金治師匠を呼ばねば

 木目込みベラが行方不明。はるか昔短期間オカリナ作り(ごっこ)をしていた時に買ったはずなのに、陶芸道具入れの中に入っていないんですよ。果たして足が生えて旅に出たのか。仕方ないからもう一本買います。

 それにつけても猫雛の可愛さよ。


月に一度のテレビの日

 まったくもって陰惨な事件のニュースとか観たくないんですけど、病院の待合室で強制的に観せられるもんでよう。今日は受付をしてから採血まで二時間くらい待ったのかな。えらい時間がかかりましたが、その合間にエイブル速報を頂戴いたしました。今日また新しい方が体験に見えたらしいです。新しい方といっても、私が始めたばかりの頃にいろいろとお声掛けくださって励ましてくださった方のお孫さんらしい。しかもメンズ。多分私より鹿島錦に触れた時間というのは長いんじゃないかな。

 話は変わりますが、とどまることを知らない政治家の失言報道に関して。知っていることと知らないことを比較して、前者の方が後者を凌駕する人なんて、世の中に一人もいないわけですよ。私もそう。多分世界中で保持されている知識や技術の一万分の一も学んでいない。自分が無知であることをわきまえていれば、浅薄な知識で他者を断罪することの危険性も認識できるはずだと思うんですが、いかがか、え、いかがなものか。

※明日には注文していた強度四倍の丈夫な障子紙が届くはず。日曜日に事業所の長い机で作業する予定です。多分引っ張り紙にする分には大丈夫だと思いますが、貼ってから実際に織ってみないとわからない。なめらかな面とざらざらした面があるそうですけど、多分ざらざらしている方がボンドの接着力があがるはずなので、そちらを経紙側にします――って、ちょっと待って。成分を調べてみたらポリエステル60%? それボンド着く?

 不安なので別に麻混のカラー障子紙を買っておきます。ついでに織り台入れ用のクラフトバンドも注文。なお結束バンドを経にして籠編みをするのは、しなりが強すぎてクラフトバンドとの相性は最悪でしたよ( *´艸`) ワイヤーとかならいけるかも。

セルフポイント制のおかげで

 いろんなことがはかどります。さきほど経紙の整理完了。

 バリバリに貼り付いて処分せざるを得なかった古経紙は以下の三種類

・ソフト金
・ソフト銀
・レインボー

 特にレインボーは、淡いピンクをベースにしてあって、本当に綺麗だったんですが、貼り付きすぎて処理できず。二反分捨てる羽目になりました。また、貼り付いてはいなくても、ソフト金やソフト銀で幅3cm程度の物も処分。予想していたより処分しないといけないものは少なかった。平織りにするのはもったいない変わり経紙もいっぱいあるので、織るのが楽しみです。本金ももちろん楽しいですけどね。変わり経紙も結構好きかも。

 昭和の古経紙コレクションの中に、一枚だけ幅5cmくらいのシルバーベースの偏光の経紙があります。これを早く織りたくて仕方ない。アクセを作ったら絶対綺麗ですよ。狭いながらも3-3の綾織がよろしかろう。黒で折ればきっと色の対比でぐんと映えるはず。