50代ムッシュが話題のCMを観てみたよ

 一部女性から「性的」と捉えられているらしい某インスタント麺のCMが気になって確認。私からすると、性的というより、理想というか幻想というか、とりあえずメンズの抱きがちな勘違いをそのまま理性でろ過することなく映像化したようなものに見えました。だから気にならない人は多分一切気にならない。例えば男のイメージする「愛いやつよのう」という女性像を体現することで世渡りしていると思しき、いい国作ろうキャバクラ幕府の中の人(の一部)とか。令和の今、私がそこそこ行動パターンを知っている若い女性って姪くらいのもんなので確認までは出来ずじまいですが、おそらく、うら若き女性であっても、一人でインスタント麺を食べる時って、もっと豪快にいくと思うんよ。あんなハフハフ上品に食べずに。天明の大飢饉のときに生まれていたらありえんよ。すすりまくって「うおおおおお、よっしゃああああああ、うめえええええ」となる気がする。何ならお湯を入れた後何分もは待たない。でもCMやドラマの中の女性像ってそうじゃないんよね。きちんと待ってお上品に食べる。麺がのびるわそんなもん。

 そのあたりの齟齬のせいで、「勝手なイメージで描くことで、理想の女性像を押し付けられている」と感じたのではあんめえか。

 どちらかというと、「宅はいつも専属シェフの手料理ざますのよ」という雰囲気を醸し出している上品な淑女が、一人の時に、どうしても我慢できずに勢いよくこっそり隠していたカップ麺を引っ張り出してお湯を注いで光の速さで食べる方が、視覚的に宣伝になると思うんよねえ。結局どこに焦点を当てるかの問題で、商品自体に視点を合わせず、本来は付加価値であるはずのキャラクターの訴求効果に期待して作ったみたいに見える部分に、某ラッパーが某ピンクの駅を観て感じたのと同じ忌避感に襲われたのではと勘ぐってみた次第。

 脊髄反射で「フェミが!!」って叩く前に、一歩引いたところから思考せんとあかんよ。

※鎌倉幕府の成立年にいくつかの論があるのは知っておりますよ、もちろん。

 

試行錯誤は続く

 鹿島錦(佐賀錦)で何を作ればいいのか問題はいまだ解決せず。何がええのん。皆何が欲しいのん――と感じつつ、試しに買ったリボン付きポニーフック。本当はリボンの部分まで自分で作りたくて、リボン手芸の本をkindleで読んだりしています。なんせサイズをよく確認せずに買ったら、わしの包みボタンだと持て余すようなプチサイズだったもんでよう。むしろこれが普通か。普通というやつか。

 どうすんべと思案しきりでしたが、突然私は閃いた。包みボタンには小さくても、落語部長から借りてきた、金具の取れたイヤリングにはぴったりじゃね? と。

 百聞は一見に如かずということで画像をアップ。サイズがちょうど良すぎて笑う。しかも思いつきで作った割には可愛くない? これ可愛くない? 50代メンズのわしには「まあ可愛い」と思えるんですけど、果たしてマダムやマドモアゼルにはどう見えるんだろう。錦の部分は本金効果でキラキラやで。

 提出しないといけない書類もあるため、6日に実物を部長に見せるために教室に持っていきます(‘ω’)ノ ちなみに土台は神戸のヴァンテーヌさんのもの。

一つ気付いたことがあります

 楽譜を読むのが苦手族の私、図案を読むのも苦手です。なんか視線が定まらない。でも平気さ。図案の脇にアンチョコを書いて、呪文のように「5,3,3,3,1,3,」と心の中で唱えながら拾うから。

 二か所卍の部分を間違えていますが、どこかは秘密。さっさと終わらせたいので気づかなかったことにして進めます。

 まだまだ下手なんですけど、ようやく人並みに織れるようになって感無量。昔なら縮んで織れないと嘆いていたはず。過去の私に「よーあきらめんと頑張った」とエールを送りたい所存。

ゴリラのひとつきを片付ける

 一点集中型マッサージだと時間がもったいないような気がして、昨年から毎日使ってきたゴリラのひとつきを片付けました。まあ、使い倒したおかげで、元は取れたかな。代わりに昔通販生活で買ったローラー式フットマッサージャーさんを引っ張り出したので、今日からは足裏全体をほぐすことにしますよ。

 ところで本日午前中は鹿島錦教室に参加してきました。最近は二ヵ月から三ヶ月に一回しか行けずじまいで、ミーティングに出るのも久し振り。いよいよ来月に迫った春の作品展のことなどの話し合いがありました。毎年祐徳さんに言うとくよーを合言葉に開催される鹿島錦保存会の春の合同作品展、今年は3/26~5/6の予定。去年より開始日が一日早い。毎年展示の最終日には会員の実演があるのですけど、今年はそれに加えて毎週土日にそれぞれ二人ずつボランティアとして会場に座して、説明をしたり織りを披露したりすることに決まりました。祭日もやるかは未定。なんせマダム揃いで体力に自信のある人材がいないもんでよう。かく言う私も持病の慢性面倒くさい病が……。

 侃々諤々の話し合いが終わった後は「いえ、私は家でもきちんと織っておりますよ」という雰囲気を醸し出しながら織り台に向かったり、他の方の錦を見学したり。そこで例の鹿島錦あるあるですよ。せーの。「 他 人 の 錦 は 良 く 見 え る 」。体感的に三割増しくらい。もっとも他人様の錦を拝見する機会があるということは、自分の錦も見られるということで、今年会計に復帰された部長から指摘されて拾い間違いに気付いたりもして。辛い。全然気づいとらんかったよわしは。部長からはリメイク用にとパーツが壊れたイヤリングをいただいたので、何かしら作ってみることにいたします。

 注文を募っていた眼鏡ケースの材料の配布も無事終わり、帰りにララベルで食材を買うついでにSeriaに毛糸をあさりに行ったのに

 冬 用 毛 糸 が な ん も ね え 。(´・ω・`)

 去年の残りのオーロラウールが四玉あるので、グリーン系一玉とブルー系一玉を追加で買って組み合わせてルーズハンドウォーマーを作りたかったのによう。

 今の銀、織り終えることが出来れば作品展までに何かを作りたいところ。でも多分間に合わないような気がする。

※接続詞がおかしいのに気づかず投稿している時は、たいてい睡眠不足。

そういや祖母もよー編んでましたわ

 真冬の友達は真夏の天敵でお馴染みの毛糸の襟巻。

 襟巻。

 古風な響きがしてどうしようもない。今でいうティペットですか。多分三十年くらいしたらまたどこぞの国から言葉を引っ張ってきて名前が変わるんでしょう。オーバーオールがサロペットになったみたいに。胸当てズボンも忘れんでくれ。この響きには鳥撃ち帽子がお似合いさ。

 そんなことよりティペットです。はるか昔に祖母が旅順の編み物教室から仕入れてきたデザインとほぼ同じものを、最近の若い子たちが気軽に編んでいてびびる。糸の量も少なくて済むのでいいよね。

※機械編の前身――になるのか、手編機の使い方が解説された本を何冊か見つけました。ニッティングルームみたいな感じ。良さそうと思った本はPDFをダウンロードしていますけど、一冊ダウンロードし終える間に二十冊ブクマしたりして、一向に作業がはかどらない。

オヤにもいろいろありましてー

 いろんなオヤがありましてーということで、先日メキッキオヤなる言葉に遭遇して欣喜雀躍しているところ。手芸界奥深すぎ問題は不肖私にはいかんともしがたい。世界中のオカンと時々オトンが受け継いできた技法の数のすさまじさときたら。

 メキッキオヤは、一応トルコ版タティングレースと紹介されているようですけど、私的にはトルコ版糸マクラメと表現した方がしっくりくるかも。なんぼマクラメのタッチング結びが出来たとて、マクラメから直接タティングにダイブをすると、手順の違いに腹打ちまくり挫折しまくりなわけですけれど、感触として、メキッキオヤならいけそうな気がします。別にニードルタティングでもいいんだけど。日本のタティング界隈では忌避されがちなようですが、私は好きやで、ニードルタティング。

 蛇足ながら、イーネオヤやタティングをやっている人たちが佐賀錦の糸を買う時に壮大な勘違いをしているのも気になる。「佐賀錦で作ったオヤです」はいくら何でもおかしいって。ホケミで蒸しパンを作る時に「ホットケーキで作った蒸しパンです」なんて言わないでしょうに。言葉は正しく使いましょう。織らない状態の佐賀錦の糸は、錦ではなく錦糸ですよ。

※どの色の錦糸を買えばいいかさっぱりちっともわからんちんな人は、とりあえず糸見本買うたり。佐賀錦用の糸は三子撚りにした撚りの強い糸で、絹のミシン糸と同じ構造。作る物によっては撚りの弱い糸の方がよい場合もあるやもしれぬ。越前屋さんの場合は「都羽根の見本帳の〇〇番」と糸番号、あるいは糸色を伝えて、極太・太・中・細・極細の中から糸の太さを選択すれば、あなたも幸せになれるかも。なお私はそんな風に注文する機会はなかったため、本当にそれでいいのかどうか確証はないです。それと、極細と極太はそもそも手織りの佐賀錦ではほとんど使わないから在庫ないかもしれん。ネットの色見本はモニタ等の設定によって違って見えるから、実物の方が無難。でも正直同じ規格でも、太さや色がロットによって違うケースも少なくないんよね。これに関しては致し方なし。味です、味。

結局ケーナを手に取った

 どうしても肩が痛くなるということもあり、横笛類を封印。いつまで吹けるのかわからないにしても、おくんちに使うものだけ残しておきます。モーレンハウエルのリコーダー運指式横笛のpiccoさんもオイリングしてつやつやにしたいのに。実はpiccoさんは二つ持っているんですよ。ジャーマン式とバロック式。Fの音など指が明らかに違うので混乱する。でもどちらも素朴で澄んだ音のする愛らしいお子です。

 半音階を出しやすいのはいいよね。ちなみにファイフのような裏孔はありません。まあ、開ければ機能はすると思う。YAMAHAやAUROSの樹脂のファイフも持っているけど、例によって例のごとく、持っているだけですよ。

 手持ちの縦型の笛は、オカリナの亜種であるセラリーナと尺八とリコーダーとケーナさんということで、とりあえず無難なケーナさんを選択。今回選んだのはボリビア製ではなくて、すでに廃番となって久しく、予備の購入もままならないYAMAHAの国産ケーナさんですが、我が家ではいまだに現役。がっつりG管ということで、まあG管もありはするけど感覚的には移動ドのオカリナ族の私としてはいささか座りが悪いですけど、まあ、そのうち慣れるでしょう。

 横笛が吹ける人なら尺八もケーナもある程度は鳴らせるとはいえ、若干吹き込み方に違いがあるので練習せねば。でもいまだ単音ですら覚束ないコンサーティーナより、笛の経験値というアドバンテージがあるおかげで、やりやすくはあります。

 なぜ手持ちの他のケーナではなくYAMAHAのものを選んだかと言うと、頭部管が外れて調律出来る上、錦も貼れるから。メルカリさんよりかっぱらってきた画像をご確認あれ。一目瞭然とはまさにこのこと。

そもそも無理

 すでに逮捕状も出て指名手配されている時点で「自首」は無理。出来るのは「出頭」だけ。私の世代だと、学生運動と言うのはすでにかびの生えた概念だったから、彼らの気持ちなんて全然わからないし、特に重信房子みたいな連中の真情なんて理解したいとは雀の涙ほども思わなかったり。

 49年もの時間を何かに費やすのであれば、錦を織ったり楽器の練習をしたりする方がはるかにましよのう。まあこの人の場合はそこそこ人生を満喫していたようですけど、それはそれでどうかと思う。

 麓刑務所の刑務作業としての佐賀錦が、受刑者のその後の人生に良い影響をもたらしていればいいなと、そんなことを考えつつ――

※スクショは https://news.livedoor.com/topics/detail/28165427/ より

後で観ようっと

 花菱綺麗ー。TVerより。カンテレってことは関西テレビ? 私が観ていた頃はたらこ唇のたまごっちみたいなキャラがCMではっちゃけていましたが、今でも健在なのかな。

【佐賀錦】江戸時代から続く伝統織物 ゲスト羽田美智子さん特別編

 えらい丁寧に解説してくれてはるやないですかー。難癖をつけるとしたら、Xで「職人」と銘打って紹介していたところでしょうか。佐賀錦も鹿島錦も、それぞれの生活の中で時間を割いてやるものなので、「織り手」と表現しないと、専門職として堅実に生きている職人さん達にも失礼だし、私らに対してもちょっとぶしつけだと思うわけですよ。

 それにしてもマダムには巻物が似合う。